概要
日本ではゲンジボタルと並んで身近なホタル。
外見はゲンジボタルに似ているが、ゲンジボタルより小さく汚れた川や水田、湿原でも生息できるのが特徴。また胸の模様で判別が可能となっている。
またゲンジボタルは日本固有種だが、こちらは東シベリアや朝鮮半島にも生息している。
幼虫の餌になるのは、止水に生息するモノアラガイなどである。
雄の光の点滅の速さはゲンジボタルより早く、明滅時に星が瞬くような光り方をする。発生期間も長く、2種が同じ水域で発生することも多い。山間部の農村では、水田周辺に本種が、河川付近にゲンジボタルが発生し、実際には両者が一部で入り交じって発光する。ただし、ゲンジボタルのように、短い期間に集中的に発生することが少なく、発生は長期に渡るが密度は高くならないのが普通である。
現在は水田への農薬配布などが原因で生息範囲が狭められている。