概要
和名 | ヘイケボタル |
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学名 | Luciola lateralis |
分類 | 鞘翅目 多食亜目 コメツキムシ上科(ホタル上科) ホタル科 ホタル亜科 ホタル属 |
体長 | 8~11mm |
成虫の出現期 | 6~8月/9~10月 |
分布域 | 日本(北海道・本州・四国・九州)、千島列島、中国北部、東シベリア、朝鮮半島 |
日本ではゲンジボタルと並んで身近なホタル。
外見はゲンジボタルに似ているが、ゲンジボタルより小さく汚れた川や水田、湿原でも生息できるのが特徴。また胸の模様で判別が可能となっている。
またゲンジボタルは日本固有種だが、こちらは東シベリアや朝鮮半島にも生息している。
幼虫の餌になるのは、止水に生息するモノアラガイ、サカマキガイ、タニシなどであるが、時にはシジミやミミズを捕食することもあり、共食いも行う。
飼育下ではかまぼこなども食べる。
雄の光の点滅の速さはゲンジボタルより早く、明滅時に星が瞬くような光り方をする。発生期間も長く、2種が同じ水域で発生することも多い。山間部の農村では、水田周辺に本種が、河川付近にゲンジボタルが発生し、実際には両者が一部で入り交じって発光する。ただし、ゲンジボタルのように、短い期間に集中的に発生することが少なく、発生は長期に渡るが密度は高くならないのが普通である。
現在は水田への農薬配布などが原因で生息範囲が狭められている。
他産地の個体群の無闇な放流による遺伝子汚染も問題となっている。