概要
コウチュウ目 ホタル上科に分類される科の一つ。
いわゆる蛍の仲間。
世界におよそ2000種、日本には51種が分布し、その他に外来種としてノハラボタルが見られる。
甲虫類だが、翅や体が柔らかく、やや細長い体型が特徴。
体色は黒く、前胸のみが赤い種が多い。
最大の特徴は腹部の発光器を使い、光を放つ事であり、大半の種は卵、幼虫、蛹が発光する。
成虫が光るイメージが強いが、全体的に見ると成虫は光らない種が大部分を占める。
発光する種は光で求愛などのコミュニケーションを行う。
食性は肉食で、幼虫はカタツムリ、カワニナ、モノアラガイなどの巻貝や、ミミズ、ヤスデなどを捕食する。
成虫は水を飲む位で何も食べない種が多いが、海外では他の昆虫を捕食する種や、別種のホタルの発光パターンを真似しておびき寄せ、捕食する種が知られている。
成虫の寿命は1~2週間程。
一部の種のメスは幼形成熟する。
ホタルと言えば水辺に生息し、幼虫は水の中で育つ水生昆虫のイメージが強いが、実際には幼虫が水生の種は世界に10種程しかおらず、大部分は陸上で生活する。
日本には水生種の内、ヘイケボタル、ゲンジボタル、クメジマボタルの3種が分布する。
その他に、普段は陸上で生活するが食餌の際のみ水中に潜ってカワニナなどを捕食する半水生のスジグロベニボタルがいる。
初夏の夜に現れるイメージが強いが、オバボタルなどの昼行性の種や、アキマドボタルなどの秋に出現する種も存在する。
あまり知られていないが、有毒種が多く、鳥などに捕食される事は滅多にないそうだ。
主な種類
関連タグ
近縁のグループ