概要
『君たちはどう生きるか』は、吉野源三郎の小説。
本作は、主人公のコペル君が友人たちと学校生活を送るなかで、さまざまな出来事を経験し観察する中で、その日の話を聞いた叔父さんがコペル君に書いたノートという体裁で、「ものの見方」や社会の「構造」、「関係性」といったテーマが語られる、という構成になっている。
著者の吉野源三郎によれば、『君たちはどう生きるか』はもともと文学作品として構想されたものではなく、倫理についての本として書かれた。
2018年にコミカライズ化されたことで爆発的ヒットを果たし、再び脚光を浴びた。
2023年7月14日より宮崎駿監督作品として同名タイトルの映画が公開される。宮崎曰く、「直接の原作とはならず、同小説が主人公にとって大きな意味を持つという形で関わり、物語そのものは冒険活劇ファンタジーとなる。」とのこと。
なお、本作は宣伝を一切行わないという異色の形式が取られており、公開日まで全てが謎に包まれている。
プロデューサーの鈴木敏夫によると、「いろいろ考えているうちに一切宣伝がなかったら、皆さんどう思うんだろうと考えてみた。僕の考えですけど、これだけ情報があふれている時代、もしかしたら情報がないことがエンタテインメントになる。そんなふうに考えました。うまくいくかどうかわかりません。わからないけど、それを信じてやる、ということです」という意図があるとのこと。