編集をする前に
映画の「君たちはどう生きるか」は未視聴の方もいるため安易なネタバレなどは行わないよう、お願い致します。
※ネタバレの掲載時には一番下にスクロールしないと見えない様に改行して加筆していただくようにお願いします。
君たちはどう生きるか(吉野源三郎)
1937年に新潮社から出版された吉野源三郎による小説。父親を亡くした少年「コペル君」こと本田潤一が、彼の叔父との対話や交換ノートを通じて成長していく物語。
吉野によると本書は元々物語として構想されたのではなく、倫理についての本として書かれたものであるという。戦後にポプラ社や岩波書店からも出版された。
2017年に羽賀翔一が『漫画 君たちはどう生きるか』のタイトルで漫画化し、これがベストセラーとなったことにより再び脚光を浴びた。
君たちはどう生きるか(宮崎駿)
2023年7月14日に公開された宮崎駿監督、スタジオジブリによる長編アニメーション映画である。
上記の吉野源三郎の小説の原作という形での映画化ではないが、無関係な作品というわけでもない。宮崎曰く、「同小説が主人公にとって大きな意味を持つという形で関わり、物語そのものは冒険活劇ファンタジーとなる。」とのこと。
小説はあくまでもその参考程度にしているらしい。
公開前
本作は宣伝を一切行わないという異色の形式が取られており、予告編も公開されなかった。事前に発表されたメインビジュアルはアオサギのようなキャラクターの頭部アップのイラスト1枚のみ(上のイラストはその再現)。内容の全ては明かされず、キャストも公開当日まで伏せられた。試写会も開かれず、パンフレットも後日発売するなど、劇中の内容が流出しないよう徹底的な対策が取られた。
プロデューサーの鈴木敏夫によると、「いろいろ考えているうちに一切宣伝がなかったら、皆さんどう思うんだろうと考えてみた。僕の考えですけど、これだけ情報があふれている時代、もしかしたら情報がないことがエンタテインメントになる。そんなふうに考えました。うまくいくかどうかわかりません。わからないけど、それを信じてやる、ということです」という意図があるとのこと。
また情報統制を行いながらも、大ヒットを記録した映画『THE FIRST SLAM DUNK』に触発されたことをイベントで言及している。
公開後はスタジオジブリの公式Twitterに「カヘッ」という単語だけの長文という謎の文章が投稿され、その後なんの説明もなかったためSNS上では困惑する声が多く上がったものの、その後あるユーザーによりモールス符号だと解明され、ようやく意味の通る文章だと認識される出来事が起こった。
公開から1ヶ月強経過した8月18日に登場人物のCVが解禁され、またジブリ公式ホームページ上にて過去作品と同様に場面写真14枚が鈴木敏夫プロデューサーによる「常識の範囲でご自由にお使い下さい。」のメッセージとともに公開された。
登場人物・キャラクター
主人公の少年。劇中冒頭で母ヒサコを火災により亡くしている。
眞人の疎開先の屋敷にいた覗き屋のアオサギ。ポスターに描かれていた俗称「君生きバード」のこと。
- キリコ(CV:柴咲コウ)
屋敷に勤める使用人の老婆の一人。
ヒサコの妹。勝一と再婚した事で眞人にとっては叔母であり継母という関係となる。また、勝一との間に子供(性別は不明)を授かっている。
眞人の父。軍需工場の経営者。
キリコと同様、屋敷に勤める使用人の老婆たち。
ヒサコや夏子の大伯父。
スタッフ
プロデューサー:鈴木敏夫
監督:宮崎駿
音楽:久石譲
公開後
日本時間で2024年3月11日にアメリカで授賞式が行われた第96回アカデミー賞で長編アニメーション賞を受賞した。日本の長編アニメーション全体で見ても、2003年の第75回アカデミー賞における同じく宮崎駿監督作品の『千と千尋の神隠し』の受賞以来、21年振り史上2作品目となるアカデミー賞受賞となった。
pixivに投稿された関連イラスト
ジブリ版のポスターと同じ感じにアレンジしている。