CV:後藤哲夫
概要
ラチェット&クランクの1に登場した人物で、記念すべきシリーズ最初のラスボスを務める。ブラーグの指導者で、通称ビッグ・バッド・ボス。これの頭文字をとったBBBという略称でも表記されることがあり、劇中ではビッグ・バッド・ボスかこれを縮めたビッグ・ボスとよく呼称されている。
容姿
たまねぎのように尖った頭が特徴的で、作中一貫してスーツを着用。1では目が薄青く発光していたが、リメイク作のTHE GAMEでは黒目のある普通の眼になっている。
ラチェットの半分ほどの身長しかなく、劇中でも小男と呼ばれるほどには小さい体躯をしている(少しだけコンプレックスに感じている部分が見受けられる)。
性格・特徴
一人称は「オレ様」だが、インフォボットでの演説時や他者と表面的に繕った会話をする時は「ワタシ」を使う。「ら」行が巻き舌になる特徴的な喋り方をする。
ドレックインダストリーズという企業の会長を務め、BBステーションでガラメカの開発や生物兵器の育成などを行っている。成果としてはサックキャノンやグラインドブーツ、パイロットヘルメットなどの開発に成功しており、技術が流出したのか後作でもこれらの開発品はガラクトロン製として市場に流通している。
普段は慇懃無礼で取り繕った姿を見せるが、一度本性を顕にすると独裁者としての傲慢さ・凶悪さで他者を征服・支配しようとする。一方で知能が低いブラーグを統率するのにそれなりに苦労している一面も見え、察しが悪くとぼけ気味のクォークや自身にゴマを擦る研究者に対しては大声で怒鳴り散らし、話をまともに聞いているか分からないブラーグスリーに対しては半ば適当気味に指示をしたのち、疲れたようにため息をついている。
『THE GAME』では上記の傲慢かつ凶悪な面は形を潜めて気さくかつ明るい人物になっており、冗談を言って笑ったりもする。
来歴
一部ネタバレを含みます
『1』。人口増加・環境汚染により死の惑星と化したブラーグの惑星「オークソン」の代わりの移住先として、いくつかの惑星から奪った美しい部分だけをツギハギしたブラーグのための新たな惑星を造ろうとする。
しかし実は、オークソンを死の惑星にした張本人は他でもない彼であり、すべては己の金儲けのためだけの計画だったことを暴露。最終的に新たな惑星は完成し、その惑星を配置するのに邪魔な惑星であるベルディンを破壊するべく巨大レーザー兵器「デ・プラネタイザー」を配置する。自らロボットに乗りこみデ・プラネタイザーの上で自身を追ってきたラチェット&クランクを迎え撃つが、結局計画は彼らに阻止され、新たな惑星諸共デ・プラネタイザーに撃たれて死亡した。
『THE GAME』。本社を構える惑星カルトゥの大気汚染によって地下への移住を強いられた経験を基に立てたプロジェクト「惑星クリエイト」で新たな惑星を作ろうと目論む。
終盤においてネファリウスに裏切られ、羊に変えられてしまいどこかの惑星に飛ばされ消息不明となる。また『THE MOVIE』においてはその後の様子が描かれており、惑星に不時着した後に元の姿に戻るものの誤射したプラネタイザーによって惑星諸共跡形もなく破壊されるという因果応報の末路を迎える。
余談
初代にて死亡してしまったため後々の出番は無かった彼だが、リメイク作の『THE GAME』が出たため再び登場したり最新作のパラレル・トラブルではモブキャラの一人として顔を見せたりと、近年になって活躍の機会が増えている。