我ら夜叉一族、世のために戦わん
概要
オープンワールドRPG『原神』に登場する、夜叉の中でも特に強い五人のことを指す。
かつて璃月に満ちていた瘴気や魔神戦争に敗北した魔神の残骸の発する怨嗟から生まれる妖魔を滅するために岩王帝君に召集された。護法のために殺生し、悪を滅することを岩王に誓った。妖魔を滅する中で業障に蝕まれ、その多くが命を落とした。
五人の夜叉
- 魈(金鵬大将)
現代に生き残る唯一の夜叉。
一族が業障によって悲惨な末路を辿る中、ただ一人正気を保ち岩王帝君の元へと戻った。
一人きりとなってから数百年のことは判明していないが、現在から百年以上は荻花洲・帰離原周辺を中心に守り続けている。現在の拠点は望舒旅館である。
- 浮舎(騰蛇大元帥)
雷元素を操る男性夜叉。四本の腕を持っている。五夜叉の中で長兄のような存在だった。
『護法仙衆夜叉録』で語られる、業障に飲まれ魔物と化した夜叉。
魔神任務間章第二幕にて彼の結末が明らかとなった。
500年前に層岩巨淵で起こった戦闘に参加し、カーンルイアの魔獣を地下空間へ封印する為に犠牲となっている。
戦う前には必ず名乗りを上げる誇り高い夜叉であったが、自分自身が何者かすら忘れてしまっていた為『無名の夜叉』として語り継がれている。
魈は長らく浮舎の行方を探していたが、前述の通り、常の彼であれば必ず名乗りを上げる為、無名の夜叉が浮舎であるという確証が持てなかった。加えて、魈は層岩巨淵の地下は恐らく管轄外である為、易々と出向くことができなかったと思われる。間章第一幕で璃月が人間だけで守れたという実績が、彼に危険を承知で層岩地下へと向かう決意をさせた可能性がある。
我の兄弟たちが、迎えに来てくれたぞ
記憶を失ってはいたが、浮舎は夜叉の本能から戦いに引き寄せられていた。
層岩巨淵の地下にて夜蘭の先祖の一人と共に、魔獣を閉じ込めることに成功する。無謀な戦い方をした影響で力尽きたが、死の直前に兄弟のような存在であった他の五夜叉たちを思い出し、ついには己の名を口にすることができた。
時間が錯綜する地下空間で彼が最期に見たものは、かつての記憶なのか、それとも迎えにきた現在の魈であったのか。地下の謎は未だ解明されていない。
- 応達(火鼠大将)
炎元素を操る女性夜叉。
『護法仙衆夜叉録』で語られる恐怖に支配され発狂した夜叉として描かれる。
浮舎の事は「兄者」と呼んでいた。
- 伐難(螺巻大将)
水元素を操る女性夜叉。
『護法仙衆夜叉録』の中では、後述の弥怒と共に同士討ちで死に至った夜叉として描かれる。
浮舎の事は「浮舎の兄者」と呼んでいた。
- 弥怒(心猿大将)
(画像右上)
岩元素を操る男性夜叉。
『護法仙衆夜叉録』では前述の伐難と共に同士討ちで死に至った夜叉として描かれる。
衣服の作成に長けていたらしく、岩王帝君も彼の作成した衣服を複数所有していた。
現在の鍾離が身につけている衣服も彼が作ったものである。
帝君は彼が作った衣服をかなり気に入っていたようだが、金鵬は衣服の作りが精緻であり着るとなると何かと不便と言っており、浮舎は弥怒の面子など気にせず最後まで着ることがなかったらしい。
余談
浮舎は聖遺物「辰砂往生録」と「千岩牢固」に深く関係している。また、彼が死んだ500年前の戦闘はテイワットのいくつかの歴史と時期が一致している。
他にも銅雀という夜叉がいるが、彼は仙衆夜叉ではない。
彼は魈の伝説任務で登場している。かつての戦争の中で命を落とし、浮舎は彼の死を深く悲しんだ。現在は銅像として寺に祀られている。
中国には実際に「銅雀台」というものがあり、後に「金鳳台」(きんぽうだい)と改称したが唐の時代には旧名に戻された。現在は遺跡となっている。
漢字は違うが金鵬と名称が似ている為、元ネタとして何らかの関係があるのかもしれない。