バステト
ばすてと
エジプト神話の女神。
黒いネコの頭を持つ月と豊穣の女神で、見た目通りにネコの守護神でもある。
一説には、戦女神セクメトから気性の荒さを抜き取った存在ともされる。
概要
月と豊穣を司る女神。
しかし別の話では、バステトはラーが生み出した戦女神セクメトから憎しみの感情を取り除いた結果生まれたとも言われている。
このことから、しばしセクメトと混同されることが多い。
好戦的で荒々しいセクメトとは反対に、母性的で穏やかな性格をしている。
そのことから、山の女神ハトホルとも混同されることがある。
古代エジプトの猫信仰を代表する女神であり、彼女の瞳はセクメトの逸話に由来して『太陽の瞳』と呼ばれ、ラーが地上を監視するための眼として利用しているとされる。
このことから古代エジプトの人々は、猫の眼には魔除けの力があると信じ、猫は夜の世界で悪霊を監視するバステトの使者であると考えていた。
世界的に猫を神格化したものは(皆無ではないが)少ない中、エジプトではネズミ駆除の目的で飼いはじめたところ猫…ぬこの魅力に参ってしまう者が続出して生まれたのではないか、と言われている。
余談だが、近年のイラストではエジプト神話の神様でも有数の人気を誇っている様子。
『女性+猫』という鉄板の萌え要素が、二次元クリエイターの好みにクリーンヒットしたらしい。
またケモノ属性も見い出せるので、そちらの方でも人気なのだろう。