クリス・プリンス
くりすぷりんす
概要
「ブルーロック」の登場人物で、本作の世界トッププレイヤーの一人。
完全英雄(パーフェクトヒーロー)という異名を持つ鋼の肉体の持ち主であり、世界一のストライカーと称されるノエル・ノアと評価を二分する世界的ストライカー。現在はイングランドのクラブチーム「マンシャイン・C」に所属している。
ちなみに「評価を二分する」というのは、本編の1年前に行われたヨーロッパの最優秀選手賞の投票結果のこと。クリス自身は「惜しくも」と語っているが、実際はノアが882票、クリスが201票と完敗しており、(過去最高の1位と2位の差であることも含めて)ノアから指摘された際には「言うなそれ!」と大人げなく食い下がっている。
人物
常に前向きな発言を行う自信家だが、それは失敗を知らないが故の傲慢さからくるものではなく、失敗や挫折、周囲からの否定といった「壁」にぶつかりながらも、自身の理想を外れることを決して許さなかった事で「確固たる理想」を手にした過程で得たであろう、強靭なメンタルからくるものである。
その経験から理想を否定することを許さず、青い監獄メンバーへのヒアリングの中で行う「理想の発表」を「子供じみている」と笑った幾人かには、短くも手厳しい言葉で諫めている。
一方、自身が広告塔となっている商品の紹介を、ブルーロックTVの中で行い、CM撮影で注目選手を急遽割り込ませるなど、強かな一面もある。
能力
武器となるのは強靭なフィジカルで、新世代11傑に選ばれているミヒャエル・カイザーのテクニックも、彼の前では抑え込まれてしまう。
指導者としては非常に優秀。ヒアリングから各々が持つ漠然とした理想を言語化させて、その理想を実現させるための肉体を自身の資質からいかに作るか、個別のカリキュラムを組むというスタイルをとる。
- 制御不能歪曲弾(アンストッパブルナックル)
徹底的な「合理性」を武器とするノアを超えるために開発した「非合理の新撃(ニューウェポン)」。
最大の特徴は超速で揺れながら無秩序軌道で落ちる点にあり、クリス本人にもどう動くか読めない分、球筋の予測で行き先を追おうとすれば確実に混乱してしまう。実際にGKとして対峙した我牙丸からは『止めれるかこんな狂弾』と思わせる程。
活躍
「新英雄大戦」
世界選抜チームのイングランド代表で指導者ストライカーとして登場。
初対面では青い監獄メンバーの筋肉を触って彼らの資質を認めながら、「自覚のない才能は枯れるよ」と警告。「天才が消えていくプロセス」を説明した後、今後の方針を説明。そのまま各選手の理想を語るヒアリングに入ってくる。冷静な理論と前向きになれる熱のこもった言葉で青い監獄メンバーの心を掴んだ。
イングランドの初戦であるドイツ戦で2-2となり、ラスト1点で勝敗が決まるという局面で、スターチェンジシステムを使って参戦、アギと共にフォワードを務める。
ただし参戦の理由は「試合を通じて指導を行うため」ではなく「ラスト1点を取って自分が目立つため」と語り、鰐間淳壱や仁王和真が(内心で)エゴイストっぷりにツッコんでいた。さらにイエローカード覚悟でユニフォームを脱ぐパフォーマンスを行っており、イガグリが笑う中、雷市陣吾から内心カッコよさを認められた。
ボールを持ったカイザーに立ちはだかり、挑発で1on1に持ち込むと、カイザーのテクニックをフィジカルで封殺した。直後にボールは御影玲王や千切豹馬を経てクリスに渡り、ノアがディフェンダーとして立ちはだかる中、新必殺技の『制御不能歪曲弾』を放つが、我牙丸とゴールに向かって走って来ていた潔の指示による咄嗟の2人がかりの連携で、ボールの「球筋」ではなく自身が危険だと思った「空間」を塞ぎにかかった潔世一に止められた。
その後は雪宮剣優のシュートを止めるなど活躍するも、攻め上がる潔への妨害はノアに徹底的にブロックされてしまった。
試合後は直前の試合で決勝点を決めた雪宮を加えて、サングラスのCM撮影を行う。自分の活躍を潰した潔への敵愾心を見せつつも、雪宮(とその場にいない潔)に「次はW杯で会おう」と