概要
「ちいかわ」に登場するキャラクターで、顔や表情がわからないグレーのシルエット状態で表現された、いわゆる「モブかわ」と呼ばれるタイプのキャラクター。
後述の理由から、戦犯ちゃんとも呼ばれる。
人物
モブかわの中でも「おっきい討伐」を生業にしているちいかわ族であり、本編の主人公であるちいかわ同様に、討伐の際には3人組のチームを組んでいた。
3人組モブの中では耳がなく頭頂部のまっすぐな1本の角が特徴であり(この点からイッカクがモデルと思われる)、討伐の際には武器としてサーベルを使用する模様。
活躍
彼が「戦犯」と呼ばれる不名誉な呼び名を得たのは、おっきい討伐に仲間たちとの3人組で怪物の討伐に行った時の出来事から。
おっきい討伐に訪れた3人組であったが、出会った怪物が楽しげに踊り出すなど友好的な仕草を見せたため、残りのメンバーに「友達になれるかも知れない」と考えて討伐をやめることを提案したのが、まさにこの一本角のモブかわだった。
しかし楽しそうにダンスを踊るその怪物に対して、仲間のうちハンマーを持っていた丸い耳のモブかわと共に武器を手放して一緒に踊り出したところ、突然怪物の様子が豹変し、その油断によって生まれた隙を突くかのように襲いかかってきた。
油断していた2人は咄嗟にその場から逃げ出したものの、残りの耳や角のない丸い頭のモブかわだけは用心からか武器のヌンチャクを手放していなかったため、2人を逃がすべく泣きながらもヌンチャクを振り回して立ち向かい、2人はそんな仲間を置いて必死に逃げ続けた。
その後も逃げ続けた2人だったが、命からがら帰還できたのは一本角も折れ、見るからに満身創痍となった彼だけだった。彼は、討伐対象に心を許したばかりに仲間を失ってしまったことへの後悔や、仲間を犠牲にして自分一人がおめおめと逃げ帰ったことへの自責や、悲嘆・絶望といった溢れ出る様々な感情を抑えきれず、街中で思わず慟哭の叫びを上げながら、自分の頭をポカポカ殴りつけて苛み続けるのだった。そしてそんな様子を目にした古本屋の心中は…。
「戦犯ちゃん」という呼び名
前述の経緯から、一本角のモブかわの彼は誰からともなく戦犯ちゃんという呼び名をつけられることになり、瞬く間にTwitterのトレンドを獲得するほどにこの名前が広まった。
今後彼はどうなっていくのか、あるいは再登場することがあるのか。もし再登場するのなら、その時はどうなっているのか…全ては作者のみぞ知る。