概要
ドラミちゃんのエピソードをドラえもんに取り入れた話の1つ。
ドラミちゃんでのサブタイトルは公園のネッシーのまき→公園のネッシー
ストーリー
夏休み。ネッシー実在派ののび太とネッシー空想派のズル木は討論会を開く。
ドラミと共に纏め上げた資料を持って説明するのび太に最初こそ皆、賛同するが、
ズル木のほうが一枚上手だったためにズル木に軍配が上がった。
一方、ドラミは万が一に備えて、地底探検車を使い、ネス湖のネッシーを近くの公園の池に連れてくる作業を初め、のび太に逆転を約束。のび太はエラチューブで池に潜り、トンネルを確認した帰り道にズル木と会い、1週間後には確かな証拠を見せると約束した。
約束の日。公園に集まったのび太とドラミとズル木であったが日が暮れてもネッシーは姿を現さず、怒ったズル木は帰ってしまう。
夜になっても現れないことから池に潜ったドラミはネッシーが確かに来ていることを確認。
それを聞いたのび太はズル木の家に向かい、ドアを叩くが慌てていたことから、ジャイアンの家に来てしまっていた。
改めて、ズル木の家に向かったもののズル木は親戚の家に遊びに行って、留守だった上、ズル木以外の何者かにネッシーの姿を見られてしまう。
のび太はズル木に見せるまでネッシーを池で密かに飼育することを提案するがドラミからネッシーの生物としての重要性と万が一のことがあった場合は全世界の人にお詫びをしなければいけないと説かれた為、のび太もネッシーを今すぐにネス湖に返すことを受け入れ、2人はネス湖に帰っていくネッシーを見送り、トンネルも閉じるのだった。
翌日、ネッシーを目撃した何者かの正体はジャイアンであったことが判明。のび太のせいで目が覚めてしまったジャイアンは夜の散歩として、公園に足を運んだ際、ネッシーを目撃したことでネッシー実在派に回り、ズル木はジャイアンに殴られたことでネッシーは実在すると発言する羽目になった。
アニメ版(1980年)
1980年8月8日放送。以下のアレンジが見られる。
・ズル木は登場せず、ズル木枠にスネ夫があてられている
・最初にネッシーの資料作りを手伝ったのはドラえもんであり、ドラミは遊びに来る形で登場
・ネッシー討論会において、しずかは原作では実在派から空想派に回ったがアニメ版のほうではのび太を擁護し、それにより、のび太はネッシー実在の新たな証拠を見つける決意を固めた
・ドラえもんものび太と共にトンネルを確認しに行く
・スネ夫とジャイアンの2人に証拠を見せることにし、スネ夫が怒って帰った後もジャイアンは残るがジャイアンも愛想を尽かして帰ってしまう
・ジャイアンがネッシーを目撃したきっかけはドラえもんのムユウボウによる誘導となり、それに伴い、ジャイアンの母ちゃんの出番はカット
・エピローグでドラえもんがのび太たちの様子を見守る
アニメ版(2023年)
2023年8月26日放送。以下のアレンジが見られる。
・原作回の扉絵を反映したサブタイトル画像にはドラえもんも描かれ、サブタイトルコールはドラえもんではなく、ドラミが担当
・1980年版同様にズル木の役をスネ夫が担当
・ドラえもんは長期の定期検診に出かけたことからドラミが代理を務める
・ネッシー討論会において、しずかは1980年版同様に実在派から空想派に回らなかったものののび太を擁護するまでには至らなかった
・池に潜ったのび太はエラチューブの他にカエルのような水かきを四肢に備える
・ネッシーを帰した直後、定期検診を終えたドラえもんがのび太とドラミの前に現れ、エピローグにも登場
余談
- のび太が泳げたり、ジャイアンとズル木の家を間違える矛盾に関してはオリジナルのほうではのび太のポジションののび太郎は泳げることやジャイアンのポジションのカバ田の家が商店ではないためである。
- 原作版でのび太の用意した資料の中にはかの有名な「外科医の写真」以外にも「ラクラン・スチュアート氏の写真(1951年7月14日。三つのこぶがネス湖水面に見える)」「ピーター・オコンナー氏の写真(1960年5月27日。大きな胴体に首が見える)」といった有名どころのネッシーの写真も混じっていた。
- のび太は「証拠写真がたくさんあるんだ。あり過ぎて困るくらい」と言っていたので様々な資料を集め、その中で厳選したうえで皆に見せている。
- ちなみに劇中でズル木は「外科医の写真」を例に挙げ、フェイクの可能性が高いことを説明していた(正体はカワウソではないかとズル木は述べていた)
- なお、80年代当時に小学館コロタン文庫から出ていた児童向け書籍「ドラえもん全(オール)百科」ではのび太は「ネッシーの実在を証明したい」という秘かな夢を持っていることが記述されている。