ファイナルファンタジーXに登場する架空の人物。
メインキャラクターティーダの父親。胸の入れ墨と全身の傷が特徴的なブリッツボールのトッププレイヤー。
本編開始の10年前に海でのトレーニング中に『シン』に触れ、スピラへとやってきた。
自分の世界に帰ろうと奔走していたが、ユウナの父ブラスカと出合って意気投合し、究極召喚を得るための旅に若い頃のアーロンとともに同行する。ついには究極召喚の祈り子となって『シン』を倒すことに成功するものの、直後にエボン=ジュに憑依され、歴代の究極召喚と同じく新たな『シン』となる。
また、ジェクト親子が住んでいた夢のザナルカンドは1000年前のザナルカンドを再現した一種の召喚獣であり、ジェクト自身その召喚獣の一部である。
つまり、本作における『シン』の正体であり、最初からこの世に存在さえしていなかった人物。
感情の表現が苦手なのか息子を不器用にしか愛せず、事ある毎にティーダをからかっては泣かせていた。その事でティーダからは嫌われていたが、ジェクト本人は息子を妻と同じように深く愛しており、スピラに飛ばされてからも家族の心配ばかりしていたことがスフィアに残された映像からうかがえる。
ブラスカやアーロンとは普通に話せているし、X-2では言葉の通じないサボテンダーにブリッツボールを教えている事からも、コミュニケーション能力に問題があるわけではない。あくまで息子に対する愛情表現が下手だったと思われる。
ゲーム中で実際に会えるのはラストバトル(ジェクトの後にエボン=ジュ戦が控えているが、実質的なラスボスはジェクトである)時のみ。『シン』の体内最深部で薄れゆく理性を必死に保ちながら息子達を待ち続けている。
バトル前後の親子のやり取りは本作屈指の名シーン。
「間に合ってよかった…」と語るジェクトを前に訓練場で遊び呆けたり雷を避ける仕事に従事していた自分を恥じるプレイヤー続出。すまねえオヤジ。
ディシディアファイナルファンタジーにもカオス勢力として参戦。相変わらず息子の心配ばかりしているが、同じように弟が心配なゴルベーザとは気が合うようである。二人とも人物的にはコスモス勢力だと思うのだが…。
余談だが、この作品では究極召喚獣になっても理性を失わない。