『開けゴマ』(ひらけゴマ)とは、『アリババと40人の盗賊』に登場する呪文である。
盗賊団が盗んだ財宝が隠されている魔法の洞窟は、普段は大きな岩で塞がれていて、「開けゴマ」「閉じろゴマ」という呪文を唱えると開閉するという設定。
「なぜゴマなのか?」については複数の説があるが、決定的な答えはまだない。主な説は、「ゴマを宝物と見立てたから」「ゴマに神秘的な力が宿るという信仰による」「ゴマが熟してさやがはじける様子を扉が開くことにたとえた」など様々である。
この呪文は、あのセサミストリートの名前の由来にもなっている。(開けゴマの呪文は英語でも「open sesame」である)「この呪文のように子どもたちが新しい道、知識への扉を開ける様に」との願いが込められたネーミングとのこと。
なお、セサミストリートに影響を受けたひらけ!ポンキッキのタイトルもこれに由来し、ボツタイトル案にも『ごま横丁』なるものがあった。
現在でも、「開けゴマ」は何かを開けるときの呪文として知られる。転じて、新しいものごとが始まるときの、期待に満ちた気持ちを表す言葉にもなっている。