ザック・ヴァン・ブレイス
ざっくゔぁんぶれいす
パーソナルデータ
年齢 | 27才 |
---|---|
身長 | 177cm |
体重 | 63kg |
クラス | ブレードスナッパー |
好きなもの | 俺様の美学(WA)/逆境の中、精一杯の不敵系(WA:F以降、好きな笑顔) |
嫌いなもの | 俺様の美学に反するもの(WA)/アマチュアスポーツ全般(WA:F以降、嫌いなスポーツ) |
概要
トレジャーハントを生業とする渡り鳥。公式曰く「ストーリーにおける主人公」。
亜精霊の一種族であるカゼネズミのハンペンを相棒に、各地の遺跡を盗掘して「絶対たる力」に価する“何か”を追い求めている。
このため、ファルガイア各地の情勢にある程度明るく、渡り鳥としての仕事を請け負う際のネゴシエーションに対しても手慣れた対応をとることが出来る(とは言え、実際は口の上手いハンペンが「より良い報酬」を相手から引き出すパターンがほとんど)。
ファルガイア唯一の広域国家『アーデルハイド公国』付近の“涸れた遺跡”で、とあるモノと出会う所から『WILD ARMS』は始まる……。
人物
後述の得意技であり、ザック個人の特殊技能でもあるアクセラレイター(神行法)もあって、何かにつけて「自分の足の長さ」について言及(自慢)し、「老け顔」と指摘されれば年甲斐もなく怒って見せるなど、気さくな面の強いパーティの兄貴分であり、またザック自身もそうある事を意識している。
しかし「絶対たる力」に対する執着は鬼気迫るものがあり、その探索の過程においては冷徹とも言える貌を見せるなど、端々に暗い過去を感じさせる。
更にこの“過去”を理由として、王公貴族全般を嫌悪しており、“旅立ち”に於いてはアーデルハイド公国の公女であるセシリアに対して、一旦は拒絶の姿勢を見せた。
戦闘においては、ファルガイア北方で用いられている「ノーザンブレード」(日本刀のような片刃の曲刀)を得物としており、同じく北方に伝わる剣技『早撃ち』(ブレードスナップ、居合いに近い超スピードの剣術)によって荒野の魔物を瞬く間に斬断する。
ただし、ザック本人の有する早撃ちの才能は「並みより上」程度でしかなく、剣の師から学びとる事の出来た技は数少なかったというのが真実で、この才能の不足を補うため、超速行動アクセラレイター(神行歩)による運動エネルギーと、ハンペンから借り受ける風刃を剣技に上乗せするという独自のスタイルを編み出し、「ギリギリ一流」レベルの戦力としている。
劇中では各地からヒントを得ることで自らの早撃ちを編み出して行き、基礎こそ師に学んだものだが技の多くは我流である。
神歩法も実力者であるセシリアやジェーンにも見えないほどのスピードで動くことができ、マクダレンには「音に聞こえし神歩法……お見事でございます」と評されている。
飽くまでも「早撃ちの才能が並より上」なのであって、ザック自身の剣士としての素養は間違いなく一流のそれなのだろう。
ネタバレ
※以下はワイルドアームズの重大なネタバレを含みます
素性
本名はギャレット・スタンピード。
全世界に2つしか残っていない国家・アークティカ公国に仕える騎士「氷狼騎士団(フェンリル・ナイツ)」が一人。元々はチンピラだったがエルミナに見込まれ、氷狼騎士団入りを果たす。「早撃ち」も彼女から教えてもらったものである。
騎士における彼の二つ名は籠手(ヴァン・ブレイス)。フェンリル・ナイツのメンバーは武具の二つ名を持つのが通例となっていた。これが意味する所は「剣や盾を構える手を守る」すなわち、「仲間を守る」という意味を持っていた。しかし、アークティカは魔族の襲撃で彼一人を残して全滅。アルハザードによって騎士団の多くが命を落とし、エルミナも彼を守るために城に残った。
その為、仲間と想い人であるエルミナ・ニエットを死に追いやった魔族に立ち向かうべく「絶対たる力」を求めるようになった。
この事件の最中、王位を継いだ王弟が尊大なだけの無能者だったため王族不信になってしまい、セシリアのことも王族と言うだけで毛嫌いしていた。
別れの際、エルミナから魔族の復活を世界に知らせるように託されたが、残された一国であるアーデルハイド公国に魔族の脅威が伝わる事はなかった。ザックは自らの手で復讐を果たすべく「絶対たる力」を求め、渡り鳥となった。「ザック」を名乗る彼の髪に結び付けられているリボンは、別れ際にエルミナから渡されたものである。
「ザック・ヴァン・ブレイス(お荷物の籠手)」はその時の無力さに対して自戒の意味を込めて名乗っている偽名である。
ストーリーへの絡み
絶対たる力を求めていたところ、アーデルハイドにて遺跡調査の依頼を受ける。そこでロディとセシリアの両名とトリオを組み、これを解決。その後、アーデルハイドにて魔族の襲撃に出くわす。再びロディとセシリアに協力したのが縁となり魔族を挫くべく行動を共にすることになった。
魔族と戦う最中、魔族幹部の一人レディ・ハーケンの正体が人体改造を受けたエルミナであると知る。ザックは最も守りたかった存在と戦わなければならないことに苦悩。しかし、仲間たちの励ましによって立ち直り、すべてが始まった場所アークティカ城にてレディ・ハーケンと一騎討ちを展開。死闘の末にかつての師を打ち破った。
死に行くエルミナから既にザックは絶対たる力を手にしていたと語られる。仲間を守るために、未来のために剣を振るう……それこそが絶対たる力「勇気」だった。
その後、魔族との決戦へ突入。カ・ディンギル最上階にてアルハザードを滅し、仲間たちの仇討ちを果たした。アルハザードを斬ったのは復讐心ではなく、未来を切り開くための刃であった。
魔族との戦いに勝利した後はロディとコンビを組んでファルガイアを旅している。
余談
「アルターコードF」では基本的に剣を抜くことはなく、鞘に納めたまま相手を殴るが早撃ちを発動させた時には技によっては剣を抜く。
ちなみに無印はイラストとドット絵で髪型に違いがある。イラストでは毛先にリボンを結んでいるが、ゲームではうなじのところで括っている。
左画像が無印説明書でのデザイン。右画像がドット絵準拠のデザイン。
「F」ではイラストもグラフィックもドット絵の方に統一された。