本当に大切なのは、どっちが先に謝れるかだ

ほんとうにたいせつなのはどっちがさきにあやまれるかだ

『王様戦隊キングオージャー』第26話にてギラが発した台詞。

「先に手を出したら悪とか、勝ったら正義とか、全部間違ってる。」

概要

バグナラクとの最後の戦いに際し、ジェラミー都の決闘に敗れ、共存を求めて手を差し伸べられるもそれを突っ撥ねるデズナラク8世。

そん彼に止めを刺そうとするジェラミーを制止し、ギラがこう諭した後、自ら頭を下げて謝った。

確かに物語開始より現在に至るまでの戦いにおいて、先に手を出して来たのはバグナラクであり、彼らが五王国全てを蹂躙して来たのは厳然たる事実である。そして当時は民間人に過ぎなかったギラも、その破壊活動に巻き込まれた被害者の一人として、自分達の平穏を奪ったバグナラクが許せない気持ちも間違い無くあった。

だが、人間側である自分達も守る為とは言え、バグナラクの民を何人も殺めると言う悪を犯した身であり、罪があるのは一緒である。

反発するデズナラク8世に対し、尚もギラはこう力説する。

「人間を舐めるな！」

「たとえバグナラクが勝っても、人は必ず立ち上がる。何千年かけてでも復讐する。」

「人間もバグナラクも同じなんだ。」

「それが、何万年も繰り返すだけなんだ……だから、ここで終わらせる。」

「……ごめんなさい。」

そして最後に、そう言って頭を地に付け、再び一度謝罪するのだった。

スーパー戦隊に限らず、多くの創作物や現実の戦争にも当て嵌まる台詞である。