雲野キョウコ
うんのきょうこ
概要
本作の主人公の1人で中心人物。単に「キョウコ」とも。紺色の前髪を分けたおかっぱのショートヘアが特徴。年齢は30代と設定されることが多い。喫煙者。「男勝りの姉御肌」、もしくは「やさぐれた」ような声が特徴。基本的に「金銭感覚が麻痺している上に危機管理が手薄」であり、「ズボラでだらしのないギャンブル中毒のダメ人間」の女性だが、後述するように「そうでもない」意外な一面も見せることがある。
人物
基本的に破滅オチを迎えることが多く、内容は「借金を抱える」、「殺害される」、「薬物中毒により精神病棟で拘束される」、「殺人を犯す」などが主。「キャバ嬢の回」では、自分の危機を悟り、嘘で自身に貢がせたブランド物をすべて売却し、パチンコをやろうとするシーンで終わるなど、結果的に「プラスマイナスゼロ」を迎えており、或る意味救われている。一方で、『親の金を溶かす大卒クズニート女の人生。母親のお金を奪う…』では、改心して家の手伝いをするハッピーエンドを迎えたかと思いきや、それは夢でニセのエンディングであり、薬物中毒により両親を殺害して精神病棟に拘束される末路を迎えている。
家族には両親がいるが、話によって双子の姉・ヨウコが登場しており、こちらは自身と違いしっかり者の優等生で眼鏡を掛けている。
その他、独身だったり、自身のギャンブルによる借金が元で離婚したバツイチだったりするなどその話ごとにまちまち。職業に関しては、会社員でギャンブル中毒による勤務態度の悪さから解雇されて無職になったり、初めからニートだったり、フリーターだったり、キャバ嬢だったり、人気イラストレーターだったりする。一方で、別の話で最終学歴が大卒と設定されているが、後述のように英語を理解していなかったり、勉強が苦手である上に進学の理由も「4年間は遊べる」と「大学を遊ぶところ」と認識している「人生舐めプ」ぶりであり、果てには奨学金の返済を無視して結果的に破滅している。
借金を抱えることが多いギャンブルは主にパチンコ・パチスロ、競馬である。さらに、オンカジでは英語の意味を理解せずに「賭ける金をくれる」と勘違いしてハマった結果、その英語の意味は「臓器を売る代わりに大金を与える」という内容であり(『カイジ』の兵藤和也が掲示した「臓器欠損ルーレット」に似ている)、その回が描かれた記念すべき第1話『ギャンブル依存症女の末路。パチンコ・オンカジで借金を増やし続けた結果…』のオチで直接的に描かれてないが死亡してしまう。
第7話『リボ払いを35年使い続けた女が送る人生…リボ払いの恐怖』では、人気イラストレーターという設定で登場。毎日が缶詰め状態だった折に親友の佳純に誘われて旅行に出かけ、リボ払いのことを教えられて以降、彼女に合わせる形で旅行に行く頻度が増え、それにつれて作品のクオリティも下がり、遂には編集長から仕事を減らされてしまった上にリボ払いによる膨れ上がった借金を抱えてしまう。しかし、優秀な編集員の助力によって真面目に仕事をして借金も返済していき、その折にボロボロになった佳純と再会し、彼女から「金を貸してくれ」と懇願されるも、「自分をリボ払い地獄に行き入れた」として拒否し、絶縁した(その後の佳純は夜の仕事で返済する破目に)。この回では珍しく、まともな人間として描かれた。
『借金を完済するとどうなるのか?借金返済生活から抜け出した結果…』では、マリカの目線でパチンコ動画の配信者としてカメオ出演している(名義は「キョーコ」)。
「ベトナム編」では、相変わらずギャンブル三昧で借金取りのギバやベトナム人のチャイに追われる身となるが、チャイに関しては「ベトナム編」終盤で「家族を殺され、チャイ自信を含めた仲間がギバに奴隷にされている」ことを知り、チャイに「仲間たちと団結してギバにかかれば怖くない」と焚きつけて一斉蜂起を促すなど、義賊的な一面を覗かせた(ただし、ギバの死亡後はしっかり稼いだ金を持って帰ったが)。
余談
氏名の由来は「強運(もしくは凶運)」をさかさまにして「うんきょう→うん(の)きょう(こ)」になったものと思われる。