オルゴール

おるごーる

機械仕掛けで曲を演奏する楽器。

概要

オルゴールとは、機械仕掛けにより自動的に楽曲を演奏する楽器の一つである。

別名で「自鳴琴」とも言う。

オルゴールは大きく分けて、円筒にピンを取り付けたシリンダー・オルゴールと、円盤にピンを取り付けたディスク・オルゴールに分類される。

どちらもピンが櫛形の金属板を弾いて音を出す仕組みである。

バイオリンやオルガンなどの楽器が組み込まれているものはオルゴールではなく、自動演奏楽器と呼ばれる。

動力はゼンマイか、人力でハンドルを回すものが多い。

シリンダーが自動車のギアのようにスライドすることで、一台で多数の曲を演奏できるものもある。

上品な飾り付けがされていることが多い。

人形や回転木馬などが曲の演奏に合わせて動く仕掛けを施されているものもある。

「オルゴール(rgel)」という呼称は、オランダ語の「orgel」ないしドイツ語の「Orgel」に由来する和製外来語（日本語）である。由来となったのはいずれも「オルガン」を意味する呼称で、自鳴琴を「オルゴール」と呼ぶのは日本独自の用法であり、海外では通用しない。

英語圏では「ミュージック・ボックス(music box)」もしくは「ミュージカル・ボックス(musical box)」と呼ぶのが一般的。

なお、オランダ語では「speeldoos」または「muziekdoos」、ドイツ語では「Spieldose」と呼ばれる。

むかし、電話機に保留機能がなかった時代は保留時に受話器をのせて保留音として曲を鳴らすためのオルゴールがよくあった。

また、目覚まし時計のアラームにも使われていたこともある。