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異世界転生…されてねぇ!の編集履歴

2024-01-19 23:49:28 バージョン

異世界転生…されてねぇ!

いせかいてんせいされてねぇ

タンサン先生原作のラノベ作品。

概要

 タンサン先生が2018年10月に小説家になろうで投稿され現在でも執筆中。その後は書籍化、コミカライズ化された。


 内容は高校生の結城幸助が入学初日に老人を助けようとして命を落としたが助けた老人が神様だったため、助けたお礼に異世界転生されると思いきや目覚めたら元居た世界だったが代わりにめちゃくちゃ強いチート能力を手に入れ、現実世界で平凡に生きようとするが…。


 本作は札幌を主な舞台としており、札幌の名所等が、時折出てくる。


 航島カズトの漫画版が連載中。


 ラジドラ☆パラダイスで、物語の序盤がラジオドラマ化されて放送された。主演はファンティーヌ。

 

登場人物

  • 結城幸助

 アニメや漫画・ラノベが趣味の高校生。

 高校入学初日に神様を助けてお礼に異世界転生するはずだったが手違いで現実世界に戻された。しかし神様から与えられたチート能力を手に入れた。

 もとは滝川市の出身で、札幌に上京して、祖父母が昔住んでいた日本家屋に、一人暮らしをする予定だった。なお両親は健在であり、母親は看護師で、父親は農家の共働きである。



 あらゆる「術」・「異能」・「技」を一目見ただけで取得できる能力を持っている。

 それは人だけでなく、力を失った術具に対しても可能で、幸助の底なしの霊力のためか、オリジナルを上回る出力を出せる。

 ただし妖怪の固有技などの、人間には習得不可な能力は、取得できない。


 その他にも、霊魂やステルス付式神など、優れた陰陽師にも視えない存在を視認できる。

 身体能力も底上げされて、洗濯機が発泡スチロール箱並の感覚で持ち上げられる怪力……等、常軌を逸脱した強大な力を持つ。


 だが本人はあまり見せびらかすことはせず平凡に生きたいとのこと。

 だが何故か気づかぬ間に、他所の特殊能力者の諍いに巻き込まれる事が多く。相手側の内情や事件の全貌を、本人もよく知らないままに解決させてしまう展開が、初期に多かった。

 漫画版ではこの話の流れが、一部変更されており。事件の内情をある程度知った上で、知人を傷つけられたことに、強い怒りを見せたり。間違った道を進み始める敵に、必死で説得したりと。熱血主人公的な一面が描かれた。


 なお前述の通り、能力値は作中でも規格外だが。本人の戦闘技術が未熟なことや、殺人を躊躇する性格から、格下相手に苦戦することがある。


 書籍絵と漫画版デザインで、容貌がかなり異なっており。漫画版では中性的な顔立ちからか、単行本番外編で、女装エピソードが描かれた。


 中学時代に親友が、ある出来事がきっかけで、転校してしまい、自身も心身共に傷つく経験をした過去がある。

 この件が原因で、地元の同級生と不和が生じ、地元を離れて札幌の高校に進学する理由の一つになった。

 この過去の話は、本作の作風内では、かなり陰鬱な描写がある。これに関して原作者から「物語の主題上必要な話だった。今後もこの話が出てくるが、必ず爽快な終わり方にする」という、読者への弁明のコメントがあった。


  • クロ

 猫の妖。通称「猫神」。神と崇められるほどにまで至った大妖怪で、数百年にわたって札幌を守護してきた。

 普段は黒い家猫の姿をしているが、真の姿は巨大な獅子。タテガミがあることから、雄と思われる。


 あらゆる術・異能を疑似的に模倣する、幸助に似通った能力を持つが、オリジナルよりは力が劣るらしい。


 ある事件で幸助と知り合い、事件解決後に、偶然幸助が彼の本名を言い当てたことで、従魔契約がなされてしまい、以後幸助の家に共同生活することになる。


「クロ」という名前は、かつて怪我をした時に、彼を助けた旅人がつけた名前。

 つけた名が和名であることや、漫画版で描かれた姿からして、明らかにアイヌではなく和人。

 つまりクロは、名前を与えられた後に、北海道に移住したことになる。


  • 水上 潤叶

 幸助のクラスメイトであり、クラス委員長を務める少女。第一章ヒロインであり、その後の出番の多さから、実質本作の正ヒロインと思われる。

 黒い長髪で、見た目と性格の良さから、校内でも大人気の美少女。幼いころから多くの男性に告白されており。校内には「水上様ファンクラブ」という熱狂的な信者の団体ができるほど。なおこの団体は、漫画版では存在消失している。


 家族構成は父親と一つ下の妹がいる。母親は本作より十年前に、ある事件が元で亡くなっている。


 その正体は、日本を影から支える、陰陽師組織の五大陰陽師家の一角である、「水上家」の長女で次期当主であり、派閥内では最強の術師である。

 水を操る術が得意であるが、その技はあまり戦闘向きではなく、他の派閥の有力術師には、正面からの戦闘では劣る。


 ある事件で派閥内で起きた問題を、幸助に助けてもらい(当初は正体を隠していたが)、その恩義があって、後に幸助との交流を深めることになる。


 水上家は、幸助の身の安全を、外部勢力から守るために、彼の功績の一部を、潤叶のものにしており。その結果、政府や他能力者組織から、本来の実力以上の過大評価をされている。


 無類の動物好きであり、かわいい動物を見ると、目の色が変わる。

 それは敵に操られて、明らかに様子がおかしい、今にも人に襲い掛からん動物を見ても、全く気付かないほど。

 漫画版では、自宅内では和服で生活している。陰陽師としての職務中では、巫女服を着ている。


 漫画版での彼女は、原作よりも戦闘での出番が増やされており。また幸助の内情を知る展開が、原作よりも大きく前倒しされた。

 また原作での幸助は、まだ明かしていない「神様」に出会った事実も教えられているなど。漫画版ではかなり扱いが優遇されている。

 なおそこにいくまでの過程の、彼女の幸助の正体を探ろうとする行動は、完全にストーカーにしか見えないものであった。


 彼女と幸助との関係は、第一章時点で、お互いが特殊能力者であることに気づいていた。

 だが幸助の方は、まだ自分の正体はバレていないと思われていた。にも拘らず、潤叶の方から積極的に話しかけてきたり、学校行事に誘ってきたりしたため、幸助を戸惑わせることになる。

 第五章で、お互いの事情を明かし、以後明確な協力関係を気づくことになる。


 幸助は彼女のことを主に「委員長」と呼称しており、直接会話する時は「水上さん」と呼んでいた。

 だがそれだと、同じ苗字の父や妹と混同するとして、潤叶から自分のことを名前で呼ぶよう提案され、以後お互い名前で呼びあうようになった。

 この一連のやり取りは、青春的な会話だと、仲間達から茶化されていた。


 漫画版では、第一章の終わりの時点で、互いの素性を明かしたため、以後校内でも普通に会話するようになる。その様子を見た他の同級生からは、二人の交際関係を疑われた。


 書籍版番外編では、潤叶が徐々に、幸助への好意を自覚し始める話がある。だが漫画版では、この話がカットされているため、幸助への好意の有無は、現時点では不明である。


  • シロ

 幸助が召喚した式神。首にしめ縄をした、白いカラスの姿をしている。


 彼が生まれた経緯は、幸助の異質な力に気づいた潤叶が、偵察用の式神で彼の動向を探ったこと。

 常人には見えないはずの式神を、幸助は認識できただけでなく、習得能力でその術式まで理解した。帰宅後に試しに覚えたての式神召還を行ったところ、彼が誕生した。

 これが作中で、幸助が初めて使用した習得能力のコピー技である。


 本来の式神の定義から外れて、作成してからいくら時間が経っても、彼が霊力切れで消える様子がなく。人語は話せないものの、明らかに人間以上の知性を持っている。

 鳥の姿でありながら、パソコンの使用方法を覚え、更には作曲もできるなどの多芸ぶり。

 また市中で、人間に苛められていたカラスを助けたことがきっかけで、市内のカラスたちの頭領になってしまい。そのネットワークで大規模な偵察・監視で役立つことができる。


 素が偵察用の式神のために、他の仲間と比べると戦闘能力は低い。だがそれでも霊力で衝撃派を放つ技を持ち、その力で五大陰陽師の筆頭陰陽師の一人に、単騎で勝利するなどの実力を見せた。


 なお彼の素になった、オリジナルの偵察用式神は、原作では青い雀の姿であるが。漫画版では、シロと全く同じ姿の、白いカラスである。

 そのためにその後の展開で、潤叶が式神を召還する場面があると、シロと混同しやすい。


  • 結城 リン

 シロと同じく、幸助が生み出した式神。白髪で赤い目の、幼い少女の姿をしている。初登場時には、巫女装束のような、白い着物姿であった。


 幸助が敵が使用する、戦闘用の式神の術式を覚え、戦闘中に生み出した。

 素になった敵の式神は、刀で戦う鎧武者の姿で、リンとは姿が全く異なる。この式神はリンが誕生した直後に、彼女によって瞬殺された。


 戦闘能力は高く、短刀を使用した格闘戦を得意とし。また離れたところを斬る“飛ぶ斬撃”も使用できる。

 その切断力は凄まじく、初戦闘で球場の屋根を切り刻み。高層ビルの上層を、跳躍からの飛ぶ斬撃で、横から真っ二つにした。

 この高層ビルの件は、斬られたのは原作では七階だが、漫画版では二十七階と二十八階の間である。つまりリンは、推定八十メートルは跳躍したことになる。また飛ぶ斬撃は、距離が離れるごとに威力が落ちる筈だが。漫画版だと目算で数百メートルは離れた位置から斬っている。


 登場時点では言葉を話せず、漫画版の描写では無表情が多く、感情が読みづらい外面であった。後から幸助に名を与えられたことで、彼との結びつきが強くなり、言葉を話せるようになる。

 彼女の初台詞は、原作では“おやつ”。漫画版では“おはよう、あるじ”である。

 

 名前の由来は、納刀の時の音が鈴の音に似ていたから。漫画版では具体的な由来は語られず、知人に名を聞かれて、その場の勢いで名付けた流れになっている。


 見た目同様に性格も幼く、興味のある事柄になると、クールは外面に反して、無邪気に飛びつき年相応の子供のような振る舞いを見せる。

 また幸助への依存が強く、彼を害した者に対しては、極めて好戦的である。


 消えない式神である彼女の、社会的な扱いに当初悩まされていたが。ある人物の計らいで、幸助の妹という扱いで、戸籍登録されることになった。

 市役所にも登録された、この捏造された戸籍は、後から事情を知らない幸助の両親を困惑させた。生んだ覚えのない結城家長女の存在から、隠し子疑惑から離婚騒動にも繋がる事態を起こすこととなる。

 ちなみに幸助の元に、戸籍謄本が届けられる話は、漫画版では単行本四巻の書下ろし番外編で描かれており、連載版では見られない。


  • ニア

 幸助が物質を人形にして操る異能“玩具”から生み出した自動人形。

 素は幸助所持のスマートフォンであり、覚えたての能力で実践を繰り返したところ、不慮の事態で、スマートフォンに余計な力を入れてしまい、結果シロとリン同様の、新たな仲間を生み出すことになった。


 素と同じ姿のスマートフォンから、変形ロボットのような仕組みで、人型の人形の姿になることができる。

 意思があり、人語も話せるが、人間社会の一般常識を全く知らずに、幸助との生活と共に、学習を積み重ねていく。


 インターネットに繋がり、あらゆるコンピュータにクラッキングが可能。また他人の操る式神や自動人形の操作権を乗っ取り操る力がある。

 漫画版では、他人の使い魔を奪う場面が変更されており、自前で式神を生み出せるようになっている。



  • 小さいおっさん

 本作のちょいキャラ。幸助の家に住み着いている、小人のような怪人。

 元ネタはとある都市伝説の怪異であると思われる。漫画版では一コマだけ出番が増えて、今は洗面台の下に暮らしているようだ。

 後の潤叶の発言によると、彼は妖怪ではなく、幽霊に分類される存在らしい。


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