9300系とは以下の形式の電車を指す。
1.阪神電気鉄道が2001年から2002年にかけて製造した電車
2.阪急電鉄が2003年から製造した京都線向けの電車
阪神9300系
阪神電鉄の優等列車用の通勤形電車。車体デザインは5500系に似ている。阪神にとって37年振りのクロスシート車である。阪神で初めてIGBT素子VVVFインバータ制御を採用した車両である。
阪急9300系
2003年10月14日(鉄道の日)に営業運転を開始した、阪急京都線の特急用車両。
1947年の設立以来、京阪神急行電鉄→阪急電鉄のすべての車両建造についてはナニワ工機→アルナ工機が引き受けてきたが、鉄道車両の建造をやめ会社を解散したため、本系列は日立製作所で建造され、A-trainをベースとした車体構造となっている。
ただし、第9編成(9308F)は鋼体のみ日立で製造し、アルナ車両で艤装を行っている。
初期の3編成は方向幕を装備していたが、9303F以後はフルカラーLEDを採用。
また第1編成(9300F)と、第2編成(9301F)以降とでは前面貫通扉上にあるライトケースの形状が違っている。個人的には9301F以後の顔のほうが阪急らしい、と思う。
室内は先代の6300系を引継ぎ転換クロスシートだが、ラッシュ対策のため3扉となった。
なお、阪急電鉄では1975年の6300系以来、屋根部分にアイボリーを配したカラーリングの車両が増えており、この塗装のことを俗に「チョコレートパフェ」(略して「チョコパフェ」)と呼んでいるファンが多いが、本系列と9000系では屋根にカバーが取り付けられており、そのカバーの色もアイボリー色であるため先代の6300系と比較して「チョコパフェ大盛り」と呼ばれることがある。
関連タグ(阪神)
関連タグ(阪急)
9000系:本系列を基本とした神宝線仕様車
6300系:本系列によって淘汰された特急車