CV: 石田彰
概要
真王ハルミヤの甥で、セィミヤの従叔父。セィミヤがもっとも気を許している人物。真王は代々女帝であるため自身に王位継承権はなく、大公領をたびたび視察に訪れるなど、自由奔放な生活をしている。美しい顔をした優男で、貴族の未亡人から平民の娘まで幅広く手を出すほどの女好き。
作中の活躍
真王ハルミヤの誕生日祝いの席で、王獣の雛を贈る。その雛は宴の最中に負傷し、カザルム王獣保護場に送られることとなる。
この王獣の雛が、のちにエリンと絆を結ぶことになるリランである。
ハルミヤが王獣の繁殖に成功したカザルム王獣保護場へ行幸する際には同行し、帰路にて闘蛇軍の襲撃に遭う。
エリンを背に乗せた王獣リランが闘蛇を屠り、窮地を救うのを目撃したことで、崩れ始めた真王と大公の力の均衡を安定させるために王獣を利用することを考えはじめる。エリンに対しても、大公の闘蛇軍に対する抑止力として、王獣軍を組織するよう求める。
また、ハルミヤ死後は、王族の血を薄めないため、真王となったセィミヤに求婚する。
ネタバレ注意
謀略に長けた聡い男で、独自の人脈を駆使して暗躍する。
その目的は、真王の聖なる血を存続させ、真王と大公のあいだの勢力均衡を元に戻すことだが、そのためには手段を選ばない。
真王の誕生日に起こった襲撃は、大公を王に望む組織<血と穢れ>によるものと見られていたが、実際には彼が関わっていたと見られる。
また真王の行幸を闘蛇軍が襲撃した事件も、彼が手引きをし、大公の仕業に見せかけたものだった。
その後も、エサルらを人質にエリンを操ろうとしたり、自分に疑いの目を向けるイアルを襲撃させ、葬り去ろうとしたりする。
<降臨の野>における決戦では、大公軍に降伏しようとするセィミヤを最後まで邪魔するも、潜伏していたイアルに切り捨てられ、死亡する。