浅観音真宝
あさみねまたから
概要
人物
威血頭(いちず)高校のヤンキーグループ『魅那斗會(みなとかい)』に所属している大柄な高校1年生。茶髪をパーマにしており、ヤンキーとは思えない優しい表情が特徴。親戚の銭湯を間借りして住んでいる。腕っ節は魅那斗會の中でもかなり強く、シグマスクワッドの猛者である蛇走流と戦っても引けを取らない。一方で戦いが終わると一礼と感謝を述べるなど礼儀正しい。
灯荒仁とは幼少期より『本気人』を目指して切磋琢磨し、あらちゃんと呼んだ仲であり、彼がくれた『親友ストーン』を今でも大事に持っている。荒仁と同じく憧れの存在である兄・浅観音満邦がおり、少年院から出所するのを待ち続けている。
以降ネタバレ第8話にて ネタバレが含まれているのでまだ鑑賞してない方は注意。
4~6話でのNGBOYSリーダーの心土阿久太郎との抗争後、荒仁と話す機会が増えていき、兄の満邦が少年院から出所できることに喧嘩三昧の囲まれた彼にとって唯一の安らぎと平穏が訪れていたのだが……。
満邦が出所日の当日前に少年院で乱闘が起き、喧嘩の仲裁に関わり大怪我を負い危篤状態になっていることを少年院の職員に告げられる。愕然の最中、阿久太郎から荒仁が強くなっているのは魔人『千夜』が憑依しているからだと伝えられ、荒仁が強くなっているのは本気人として戻っていたわけではなく『千夜』に力を借りているだけだと直接会いに来た荒仁からも本心を告げられ精神的ショックに陥る。その後茫然自失の中本気神社で籠っていた真宝だったが彼の心の隙間に付け込みにやってきた阿久太郎が現れ、その失望と絶望を消すためだと彼から促され神社の神棚にあった銃(1話にて荒仁が見つけた)で棚に飾られた屏風に向け銃を使用する。だが荒仁同様撃った銃弾が跳ね返り胸の真ん中に打ち込まれる。呆然する中自身の胸の中にはめ込まれた銃弾を擦った瞬間、千夜同様『本気人』であり阿久太郎に憑依していた『一夜』に取り憑かれるという事態になった。
優しく温厚な性格で拳一郎から強さを認められている反面、精神はまだ脆く、一人で不安を抱え込むことがあり、そこを一夜から深くつけ込まれてしまっている。
9話では一夜に憑りつかれた以降、世話になっている親族の銭湯を家出し、本気神社に籠るようになる。
『闘わなければお前は弱いまま』と一夜からの扇動と真宝しか見えない何かから徐々に精神を追い込まれ、10話では『心の弱さを消したいなら、強くなれ』と一夜に言われるがまま『NGBOYS』や『シグマスクワッド』のグループを標的にして完膚なきまで叩きのめすなど喧嘩に明け暮れ自身が怯える見えない何かを打ち消していた。それがさらにエスカレートし偶然居合わせた刃暮と抗戦し、刃暮の危機に駆けつけた蛇走をいとも簡単に圧倒し限界まで攻撃するなど以前と違い攻撃的な行動に心配する座布と駒男に強く説得されるが、彼らの説得を振り切り、その後摩利人から一騎打ちの勝負を受け自身の体格と力を駆使、そして一夜に力を願い、仲間やほかのチームの目の前で摩利人を敗北させる。もはやあの頃の優しい人格の面影が失せただひたすら強さを求める闇落ちとなってしまった。