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元妻マドンナの呪縛からついに解き放たれたリッチーの兄貴が久々に本領を発揮した快作。

2009年に公開され世界中で大ヒットを記録し、2011年に続編も制作された。

「コナン・ドイルの原作を下敷きにしたライオネル・ウィグラムによるオリジナル・コミック」を基に描かれている。

封切り当初は「これはもうシャーロック・ホームズではない」とする否定的な意見と「極上のパスティーシュ(作風の模倣)である」と肯定的な意見から賛否が割れたが、主演二人の役作りやリッチーの映像美も手伝い、新たなファン層も巻き込んで人気タイトルの地位を確立するに至った。

その後BBCの『SHERLOCK』、CBSの『エレメンタリー』など、現代的な新解釈による斬新な「シャーロック・ホームズ」が多数制作され人気を博する風潮が根付いたが、先陣を切ることになった成功例が本作となる。

特にかつてないダメ汚いホームズ像を、生粋のニューヨーカーながら流暢なキングスイングリッシュで演じたロバート・ダウニー・Jr.の役作りは高く評価され、ゴールデングローブ賞にも輝いている。

ちなみにワトソン役にジュード・ロウをキャスティングした理由について聞かれたリッチーとRDJは「俺たちのワトソンは美しくなければならなかったんだ」とよくわからない主張を展開していた。

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