立ア会
りつあかい
概要
立ア会(立華高校マーチングバンドへようこそのアニメ化を待ち望む市民の会)とは、小説『立華高校マーチングバンドへようこそ』の非公式のファンコミュニティである。
主にX(旧Twitter)上で活動しており、ハッシュタグとともに同作の感想や二次創作を積極的に投稿している。
本編である『響け!ユーフォニアム』シリーズの人気にあやかって、「スピンオフ(外伝)作品の『立華高校マーチングバンドへようこそ』(以下『立華編』)もアニメ化してほしい!」というファンの熱い想いが形になったものが、コミュニティ兼ハッシュタグの「#立華高校マーチングバンドへようこそのアニメ化を待ち望む市民の会」である。本編と比べると、上下巻+シリーズ短編集内での描写という少ないボリュームの『立華編』であるが、少ないながらもそのぶん濃厚な二次創作が生み出される傾向にあり、ハッシュタグとともに広まった本コミュニティもその活動の一環であるといえる。
SNS上におけるコミュニティでは、「『立華編』は将来きっとアニメ化される」という活動理念のもとにさまざまな交流がなされているほか、時折有志が集い、本当に本作品のアニメ版が存在しているかのごとく内容を実況しあって熱くなったりと、数ある『響け!ユーフォニアム』シリーズのファンコミュニティのなかでも独特の盛り上がりを見せることが多い。
また、同種のファンコミュニティとして「既ア会」(既にアニメ化された立華高校マーチングバンドへようこそを楽しむ会)というグループおよび同名のハッシュタグも存在しており、こちらは文字どおり「既に『立華編』はアニメ化されている」として、SNS上においてより急進的な活動を展開している。
※なお、ハッシュタグを最初に投稿したアカウント、および『立ア会』『既ア会』という呼称を最初に発言したアカウントは同一人物ではない。また、『立華編』を読了した方が皆アニメ化を望んでいたり、ハッシュタグを利用しているわけではないため、その点にも留意されたい。
沿革
2016年の8月から9月にかけて、『響け!ユーフォニアム』シリーズのスピンオフ作品として『立華高校マーチングバンドへようこそ』が発売された。同作が発売された当時は『響け!ユーフォニアム』のTVシリーズ第2期の放送前であったものの、原作小説のプロモーションについては頻繁には行われておらず、スピンオフ作品である立華編もさほど注目されてはいなかった。
そののち、同年の11月頃に、Twitter上で「立華高校マーチングバンドへようこそのアニメ化を待ち望む市民の会」というハッシュタグが投稿される。投稿からしばらくのあいだはタグを使用される機会は少なかったものの、『響け!ユーフォニアム』シリーズが小説とTVシリーズの双方において続編を展開するにつれて、少しずつ本タグおよびコミュニティに注目が集まるようになる。
そのためか、『立華編』を含めた一部の刊が品薄となり、Twitter上でも重版を求める声が散見されるまでになった。のちに重版が行われ、『立華編』の読者がさらに増えていったことで、コミュニティの会員数(ハッシュタグの使用頻度)も増加するようになっている。
2024年の春から放送が始まったTVシリーズ第3期の第4話(2024年4月28日放送)では、名瀬あみかや戸川志保、的場太一、西条姉妹など、これまで『立華編』での登場のみに留まっていたキャラクターが軒並みTVシリーズに登場したことにより、SNS上のコミュニティでは「『立ア会』はその役目を終えたため『既ア会』に移籍する」と宣言する者や、「『立華編』の完全なアニメ化が果たされるまで『立ア会』は無くならない」と表明する者など、同コミュニティ内に大きな影響が現れ出ている。
外部リンク
- エイプリルフールの夜の夢 #立華高校マーチングバンド同時再生会 - togetter(2020年4月2日)