ヲーの翼神竜
をーのよくしんりゅう
- もしかして⇒ラーの翼神竜
OCG化されたラーの効果が、原作のラーの効果とあまりにもかけ離れすぎており、
なおかつラーをラー足らしめる効果が悉く削られる、ないしは弱体化されたことにより、
原作のラーと同じような運用はおろか、原作再現すら不可能なまでに弱体化されて
しまったことから、「こんなカードはラーではない!」、「ラーはまだOCG化されていない」
と、このカードがOCG版ラーであることが一部のデュエリストから認められず、
ラーのニセモノとして、良く似た形のカタカナ「ヲー」を当てられたもの。
実際、特殊召喚ができないために特に印象的な原作再現「不死鳥は墓地より蘇る」ができず、
攻撃力守備力の決定が原作の1ターンキルの効果(ライフを攻撃力に変換)に置き換えられ、
しかもこの効果を適応したらもう一つのライフコストが必要なモンスター破壊効果が
ライフゲインカードを使用しなければ実質使用不能になり、逆に先に破壊効果を
使用してしまえば攻撃力上昇効果がタイミングを逃して発動できなくなり、
攻撃力0を晒してしまう。
さらに、攻撃力に変換したとしてもコストでライフが100になっているため、
ライフを回復しなければ相手の火の粉一枚でも即負けてしまう。
無論、自身の攻撃を「魔法の筒」でカウンターされでもしたら即ゲームエンドとなる。
破壊耐性に関しても、同じくOCG化されたオベリスクの巨神兵と比較しても、
召喚を邪魔されず、召喚成功時に発動するカード効果も使えなくさせるだけで、
それ以外のタイミングでは一切の耐性を持っていない。
(オベリスクは弱体化されているとはいえ、上記以外に「対象を取るカード効果の対象に
ならない」ため、まだ耐性としては有用。)
タダでさえ原作からかけ離れた効果な上に、運用が難しい、リスクが大きすぎる、
すごく重い割に場持ちが良くない、と召喚するメリットや得られるアドバンテージよりも
デメリットや背負うディスアドバンテージの方が大きすぎる。
仮に禁止カードであるダーク・ダイブ・ボンバーで射出するとしても、
別のカードでもっと簡単に大きなダメージを叩きだせることから、わざわざリリースを
三体も揃えてまで召喚する必要が無いという残念なカードとなってしまった。
同じく自身のライフによって攻撃力が決定するカードに「機皇帝グランエル・∞」がいるが、
こちらは条件さえそろえば簡単に特殊召喚が可能で、現在のライフポイントの半分の数値が
自身の攻撃力の数値となるというタイプなので召喚してもライフが減ることがない。
さらに、限定的だがシンクロモンスターを吸収することでさらに攻撃力を強化できる。
破壊耐性は自前では持ち合わせていないが、機械族なので疑似的な耐性を与えられる
ユニオンモンスターが割と豊富でサポートしやすい。
レベルが1なのでレベルを参照するロックカード等の影響を受けにくい。
…などから、攻撃力がライフに合わせて変動することから若干安定性に欠ける欠点こそあるが、
OCG版ラーと比較すれば専用のサポートカードを使えば遥かに手軽で扱いやすく、
さらにラー以上に爆発力があるので多くの点でグランエルに負けている。
なお、キャンペーンで配布された「光の創造神 ホルアクティ」が、
このカードを含めた三幻神を1体ずつリリースすることでのみ特殊召喚でき、
特殊召喚が成功すればルール効果で特殊勝利、さらに自身の効果で特殊召喚を
無効にされないという強力なカードのため、このカードを召喚する意味が
多少なりとも生まれた。
(もっとも、ホルアクティを簡単に召喚できないようにするために
ラーを特殊召喚できないようにしたのではないか、という説もあるのだが)
しかし、唯でさえ重い三幻神を最低3枚入れる上に、さらに条件が揃わなければ
手札にきても腐るだけの「ホルアクティ」も入れるとなると、これらのステータスが
サーチカードに全く対応していない「?」や「4000」であることもあいまって、
専用デッキを組んでも事故を起こしやすい極めて扱いづらい半ば運任せのデッキに
なってしまうため、よほど思い入れが無い限り普通に別のデッキを組んだほうが
勝ちやすいことに変わりは無く、やはりこのカードが微妙であることに変わりは無い。
また、さらにソスな通称として、破壊耐性が無く墓地蘇生もできないことから似た発音で、
「ヲーのよく死ぬ竜」と呼ばれることも・・・。
余談だが、OCG化に際して原作とは比べ物にならないほどに弱体化されたり、
極めて運用が難しくなってしまったカードはこのカード以外にも何枚か存在する。
(たとえば、機皇神龍アステリスクなど)