概要
極彩色ともいわれる幻覚作用を持つ。
スイスのバーゼルにあるA・Gサンド社(現・ノバルティス)の研究室で、
麦角アルカロイドの研究をしていたスイス人化学者アルバート・ホフマンによって合成された。
その後は精神療法などへの使用が試みられたがうまくいかず
民間に広まりヒッピー文化などと結びつき流行し、
その幻覚作用に惹かれたアート・音楽関係者が多く一大ブームとなった。
しかし服用中の事故が多発した事で各国とも規制が厳しくなり
日本では1970年より麻薬及び向精神薬取締法による取締りの対象となっている。
幻覚を見せる薬物ではあるが、いつも調子良くきれいな幻覚が見えるわけではなく
バッドトリップといって恐怖を呼び起こすような幻覚やひどい憂鬱などを招くこともあり
パニックを起こして様々な事件、事故に繋がる危険も大きい薬物である。
アート方面には未だにLSDをかっこよく捉えるような言説をしている人も一部にいるが
絶対好奇心で手を出してはいけない。
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同音異義語
自動車の差動制限装置(リミテッドスリップデフ)も略称が同じLSDなので混同しないように注意。ちなみに、省略せずに綴ると差動制限装置のLSDは"Limited Slip Differential"(英)となり、違法薬物のLSDは"Lysergsäure Diäthylamid"(独)と全く異なる綴りとなる。