小説ローマ帝国
しょうせつろーまていこく
概要
flat face氏による、ローマ帝国の皇帝たちを中心とした様々な人物を描く歴史創作長編小説である。戦国時代などの日本史や中国史を題材とするものが多いこの分野には珍しく、古代ローマすなわち西洋史をテーマとしている。
この作品は実在の人物たちが活躍する物語だが、あくまでもキャラクター小説(広義のライトノベルとも言える)であり、フィクション要素が強いため、そのような作品に違和感を覚える者は注意されたい。例えば史実からするとあり得ないイベントがあったり、皇帝の家族が皇室と呼ばれるなどの実際の歴史用語との差異、一部のキャラクターがフタナリ・女体化などが見られる。ちなみにエロチックな要素もしばしば見られるのでそちらも注意。
しかしその一方で氏のプロフィールページを見れば分かるように、相当量の原著資料を参考にしているため史実を元にした描写もかなり楽しめるものとなっている。
また、軽く100人を超える登場人物たちのイラストや家系図も氏の簡潔なタッチによって描かれている。
作中で取り扱われる時代は主にポエニ戦争からユスティニアヌス大帝の治世までであり、これは作者が「ローマ帝国」と考える時代でもある。また、ローマ史の影の主役とも言えるキリスト教についてはあまり触れていない。詳しくは作者による序文を参照されたい。
そしておそらく、この作品の「真の主役」はカエサルでもアウグストゥスでもその他様々な個性あふれる歴代ローマ皇帝でもその周りの部下や女たちでもなく、ローマ帝国そのものであろう。
構成
詳細は総目次を参照のこと。
2012年9月現在、総目次、序、前史、第零部~第十五部、完結編、番外編を予定しており、第九部まで執筆されている。各部は目次および概ね5章ほどの本編からなり、各部の目次などの節目には様々な著作から文句が冒頭に引用されている。
各章とも1ページではあるがその中で3節ほどに分かれている。