ジョンケリア
じょんけりあ
「ジョンケリア」とは、古生代ペルム紀中期に生息していた単弓類の一種。原始的なディノケファルス類である。
概要
ジョンケリアとは、ペルム紀中期に生息していた単弓類かつ獣弓類の一種である。なだらかな頭部を持ち、食性については草食性と雑食性の説がある。大型で鈍重そうな体躯をもつタピノケファルス下目に属する。学名は「ジョン・カーズのもの」という意味。化石は南アフリカから発掘されている。
脚は短く骨は緻密で重い、と現生動物で言えばカバのような特徴を備えており、同じように半水生生活を送っていたことが示唆される。また、化石の骨の一部では傷とそれによる病変も確認されている。この傷は大型肉食動物による噛傷と見られ、恐らくは同じディノケファルス亜目ながら大型肉食種であるアンテオサウルスあるいはそれに近い種に襲われた際に出来たのだろうと見做されている。
ちなみに名前が似たジョバリアは竜脚類で全く関係ない古生物なので、注意。