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市川節子の編集履歴

2024-08-11 11:12:40 バージョン

市川節子

いちかわせつこ

『モノノ怪』の登場人物。最終エピソードである化猫に登場する。

概要

CV:折笠富美子


『モノノ怪』の登場人物。最終エピソードである「化猫」に登場する。

とある事件によって「自殺」したとされるが、その事件での恨みから「化猫」となって彼女の「自殺事件」に関わる人々をとある電車の一車両に集めて閉じ込める。


活躍

『モノノ怪』の化猫エピソードは、彼女の死の真相を暴く事に焦点が当てられている。

生前は新聞記者であり、森谷の部下であった。電車開通に際しての汚職事件をスクープしようとしていたが、その事で壁にぶち当たり自殺した。とされる。

エピソードの序の幕、二の幕には、エリザベスカラーを着けた猫を抱く女性として僅かなカットが描かれる。

彼女の姿は小林正男にしか見えず、彼女の声は山口ハルにしか聞こえない。


彼女の自殺に関しては、とある陸橋の上から身投げし、そこを通りかかった電車に轢かれる事で死亡した。

その際、以下の人物たちが彼女の「自殺」に対して以下の行動をとっていた。


福田寿太郎:彼女が調査していた汚職事件の当該人物。

門脇栄:彼女の死を捜査し、自殺と断定した刑事。

木下文平:彼女が死亡した事件で電車運転していた運転手。陸橋から落ちた彼女を轢いてしまった。

野本チヨ:彼女が死亡した事件で証言を行った女性。

山口ハル:彼女の死亡した陸橋近くで寝起きしていた女性。彼女の自殺に関して何も証言しなかった。

小林正男:彼女の死亡した陸橋近くで働いていた少年。彼女の自殺に関して何も証言しなかった。

森谷清:彼女の死に際して、仕事に悩んでいた事を証言した。


関連タグ

珠生



真実

以下書かれるのは、彼女の死の真相と、事件についての顛末である。

内容はもちろん、大きなネタバレになる為、閲覧注意。

























「自殺」の真相

化猫エピソードにおける全ての元凶であり、化猫の正体。

大詰めにて、その姿と事件の真相が明かされる。


彼女の死は、自殺ではなく、市長である福田寿太郎の依頼によって行われた、森谷清による殺人である。


福田市長の汚職事件について調べていた彼女は、上司である森谷にその事実を相談する。

しかし森谷は、そんな彼女の特ダネを一顧だにする様子もなく、彼女は森谷への反発から市長の張り込みを続け、遂には汚職の決定的な証拠となる写真を入手する事に成功する。

これにより森谷は、今までの態度から手の平を返して彼女にこの特ダネを記事にする様に指示し、彼女はとある旅館で徹夜で記事を書き上げる。

しかし、森谷と福田市長は裏で繋がっており、森谷は彼女の掴んだ記事と証拠を彼女の前でもみ消してしまう。

その事に逆上した彼女は、証拠はまだ有り、その証拠をよその新聞記者に持っていく事を森谷に宣言してしまい、これにより森谷も逆上し、彼女に暴行を振るった後、陸橋から突き落としてしまう。

この際、恰も森谷が市川節子に性的な暴行を加えているかの様な描写があるが、この点をどう捉えるかは視聴者次第と言える(あくまで単なる暴行後の姿がそれっぽく見えただけにも見えるが、本当に性的暴行を加えていた可能性もある。その場合、彼女の恨みがどれほど深いものであったか窺い知れる)

そんな、二人のやり取りを遠くから見ていたのが、小林正男であった。


この時点では、まだ彼女は辛うじて生きていたのだが、そんな彼女に気づく事なく、陸橋の下を通っていた電車は彼女を轢いてしまい、これにより彼女は死亡する。

この際、陸橋から落ちた市川節子を轢き殺してしまった電車の運転手が木下文平であった。

また、森谷と市川節子のやり取りを電車が通るまでの間、若い愛人との逢瀬の間に聞いていたのが、山口ハルであった。


その後、彼女の死について捜査がされるが、その捜査を担当した刑事である門脇栄は、碌な証拠も証言も無く彼女の死を自殺と断定。彼女の自殺を裏付ける証拠や証言を集め始める。

そんな中、かねてより有名になりたいと思っていた野本チヨが、その見栄に駆られて市川節子が自殺を仄めかす独り言を呟いたと証言してしまう。

一方、小林正男は陸橋でのやり取りは自分には関係ないこととして証言せず、山口ハルは亡夫の姑に若い愛人の存在がバレるのを恐れて、証言を黙殺した。


これにより、本来ならば「殺人」であったはずの市川節子の死は「自殺」として片付けられてしまい、この恨みから彼女は自身の死体の血を舐めた猫に取り憑き、化猫となって復讐を開始したのだった。


また、森谷の殺人に関しては、解釈はふた通りに分かれる所であり、当初の目的はあくまでも市長の汚職事件の証拠隠滅だったが、彼女がまだ証拠を握っていたので仕方なく殺した、という突発的な殺人。

もう一つが、元から彼女の命ごと事件を消し去るつもりだった、計画的な殺人。

彼の態度からはどちらであったともとれるが、いずれにしろこの殺人は市川節子の深い恨みを買い、化猫の祟りとして福田市長と共に地下鉄に捕らえられる事になった。


人物像

彼女の元ネタになったのは、怪~ayakashi~における化猫の正体である珠生だが、彼女とは被害者としての性質がやや異なる。


珠生は結婚式のその日に、単なる黒幕の気まぐれで誘拐され、幽閉された上に、暴行されて殺されたという、一方的な被害者であった。

しかし、市川節子の場合は、市長の汚職事件の調査という、ある種の危険に自ら踏み込んだ末に、森谷と市長の裏の繋がりに気づかずに重要な証拠を渡すという致命的なミスを起こした事で付け狙われ、そのミスを挽回できる優秀さを持っていたが故に、殺されてしまった人物である。


この自分から能動的に事件と関わったと言う点は、一方的な犯罪と暴力に巻き込まれた珠生とは明確に違う点である。


また、彼女の場合は、字幕のセリフや映像描写によってのみ心情や人物像が描かれた珠生と違い、市川節子の場合はその人物像について深く掘り下げられている。

特だねに興味を示さない森谷のことを自分をやっかんでいると思ったり、旅館の女将をしみったれた場所で働く露骨に見下すなど、自意識過剰で傲慢な所が散見される。

その一方で、上司からダメだと言われても納得できなければ決して怯まない跳ねっ返りの強さと、諦めずに証拠を掴む行動力と粘り強さ、何より森谷が手の平を返した際には、森谷が自分を認めてくれたこと喜ぶ余り泣き出す素直さを持っており、優秀な記者であり、可愛げのある人間性を持った、良くも悪くも普通の人であった。


関連タグ

モノノ怪

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