アラビカ種にこだわった高級志向のシアトル系コーヒーチェーン。
日本での展開
1999年、大阪市北区の繁華街、梅田三番街に1号店をオープン。また三井物産系のブランズウィックが渋谷にもオープンさせた。だが、スタバ、ドトールに加えタリーズ、はたまた地元系喫茶店、カフェとの競争に勝てず破産、多くの店舗が閉店を余儀なくされた。首都圏でも苦戦を強いられ、出店は限定的にとどまった。
そんな中、福岡市ではJR九州の関連食品会社が運営母体だったため、天神、博多など人通りの多い一等地を押さえていたことで経営が軌道に乗った。国内総店舗の過半数が九州7県にあり、後に同社が関東と関西の一部店舗を買収し、同社が全店舗の7割を持っている。
また、アトランタに拠点を置くベーカリーチェーン、シナボンとも提携しており、九州ではシアトルズベスト+シナボンという店舗が多い。
ちなみに、この関連食品会社はスタバとも提携しており、そっちも数十店舗あったりする。
JR九州系以外では、関西地盤のコーヒー豆専門店が西日本を中心に20店舗ほどコーヒー豆専門店を展開しているが、フランチャイジーのライセンスが画一化されていないため、日本全国の総店舗数がよくわからないことになっている。
アメリカでの展開
もともとはコーヒー豆を売る側であり、1991年のシアトル市内の品評会で優勝したことがきっかけで、名の通りシアトルズベストとなり、それを店名にして店舗展開を始めた。しかし、それによって大手資本に目を付けられ2003年にはスターバックスに買収、店舗も全部閉鎖される憂き目に合う。
現在、アメリカではネスレのコーヒー豆ブランドとして残っているに過ぎない(タリーズコーヒーと同じくブームに乗っかろうとして、そしてスタバに押さえつけられ叩き潰された企業の一つとなっている)。
現在のアメリカではタリーズともども、カフェとしては現存していない。