概要
DirectX用の機能であるエフェクトを、MMDでも使用可能にするツールである。
このツールによってエフェクトファイル(fx形式)を適用することで、光源などコントラストや質感の表現、ブラーのようなレンズ効果の表現、更にそれらを空間座標によりコントロールできる等、視覚効果の表現力を、従来のMMDに比べ飛躍的に向上させることができる。
技術的には、同じ「舞力介入P」の「MikuMikuTransborder」同様、「API Hook」の技術を応用しているものと思われる。
ただMMEでは、介入の対象となるソフトをMMDに限定した事などから、あたかもMMDの機能の一部であるかのように設計され、扱いが格段に容易になった。
但し、エフェクトファイルによる表現は、基本的にグラフィックボードの性能依存であり、使用しているグラフィックボードが対応していなかった場合、想定通りの結果にならなかったりMMDが強制終了することがある(2010年9月現在)。
尚、MMEの作成者「舞力介入P」と、MMDの作成者「樋口M」の間で、したらば掲示板を通じ連絡がとられ、MMD側からも、MMEに対し、情報伝達手段を整備する等、機能的アプローチが加えられるようである。
但し、MMEはあくまで追加要素としての存在であり、MMD自体への組み込みは無いとしている(2010年9月末現在)。
ツールに同梱されているエフェクトファイルはAMD RenderMonkeyに同梱されているサンプルデータを元に改造されており、「舞力介入P」の動画説明文によれば
エフェクトファイルについて補足しますと、これはつまるところ、
シェーダ用のプログラムコードであって、作成にはプログラマとしての技能が必要です。
現在、モデルデータやアクセサリが多数配布されているのと同じように、
様々なエフェクトファイルが作成&配布されるようになるのが、理想形だと思っています。
とのことである。
導入
MMEをダウンロードし、付属テキストファイルを参照、所定の手順を踏むことで、MMDの操作画面に機能が追加される。(2014年3月29日現在、MMDver9.10に対応)
初期状態で同梱されているエフェクトファイルは、RenderMonkeyに付属されているものをMMDにあわせて調整したものであり、添付テキストに記載されている手順を踏むことで使用することができる。
必須環境(MMEに最低限必要な環境)
SM2.0(DirectX9.0)対応ビデオカード
(RADEONなら9500~X850、GeForceなら5シリーズ以降)
推奨環境(MMEの機能をフルに使用できる(はずの)環境。処理速度は無考慮)
SM3.0(DirectX9.0c)対応ビデオカード(要VTF対応)
(RADEONならHD2000以降、GeForceなら6シリーズ以降)
配布場所 2014年3月26日現在の最新バージョンはver0.37。MMDの32bit/64bit版の2つでそれぞれ別のMMEが必要であるため、DL時には自分が使っているMMDのバージョンを確認すること。