チェシャの・・・大切な・・・っ
現実世界でもアヴィスでもない、アリスの記憶で作られた空間に住むチェイン。
確立した人格を持ち、人の姿をしている、血染めの黒うさぎと同じく特別なチェインである。
彼の役目は、アリスが自ら記憶を捨てる原因となった記憶を誰にも見せず守ることであるため、契約者を必要としない。
本来の姿は、巨大な黒猫のような形をしたものであるが、黒髪に紅い隻眼、猫の耳と尾、鋭い爪のついた大きな黒い手が特徴の少年の姿をとっている。
かつてはただの黒猫で、100年前幽閉されていたアリスの親友だった。
幼いヴィンセントに目をえぐられたが、チェインとなったのち、アヴィスの意志にザークシーズ=ブレイク(ケビン=レグナード)の左目を与えられた。
人の姿をとるようになったのは、アヴィスの意志を護るためだと推測される。
アリスをアヴィスの意志の敵として、排除しようと自分の住処に攫う。
人の姿を捨ててまでブレイクと戦うが、空間の崩壊とともに消滅した。