概要
マドセン社が1947年に開発し1951年に販売した軍用ボルトアクション式ライフル。マドセン・ライトウェイト・ミリタリーライフルとも呼ばれる。
主に自国の軍隊に半自動小銃を購入する余裕さえない国々のために開発したものだったが、そういう国は既存の中古銃を購入したり、かつての駐留軍が置いていったものを使ったり、そもそも自国で開発したりしていたために需要がなく、軍用としてはコロンビアに6000丁の契約が取り付けられたのみだった。そして余剰在庫は アメリカに輸出されたと言われている。
その後に歩兵用小銃として開発された新規設計のボルトアクションライフルが無い事から、小銃衰退期の象徴として「最後の歩兵銃」と言う不名誉な称号を持っている。
特徴としては銃身に一体化したマズルブレーキ、厚いゴム製のバットパッド、ボルトの前方にゴーストリング開口部を備え、風偏調整可能なスライド式タンジェントリアサイト、7.62×51mmNATO弾を含む当時の様々な軍用弾薬に対応可能なチャンバー設計、5発および10発のマガジン、オプションとして専用のスコープが用意されていた。
信頼性も精度も良く、最盛期に登場していれば間違いなく歴史に名を残した名銃だった。
性能
※コロンビアに売られたモデル
全長 | 1100mm |
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銃身長 | 590mm |
重量 | 3.9kg |
使用弾薬 | .30-06スプリングフィールド弾(7.62×63mm) |
装弾数 | 5 |
口径 | 30口径 |