かつて一帯の山に君臨していた巨大な蛇神にして、荒ぶる悪神。〈谷跨斑〉の称号は本来この悪神のモノである。数百年前に巫女の一家によって首と胴体を分かたれ、山を隔てた祠にそれぞれを封印された。後に胴体の封印が破られるも、駆け付けた巫女姉妹によって再び退治されているが、その際に姉が妹を謀殺。突然の裏切りに絶望した妹の怨念と混ざる形で胴体は屋跨斑に変じた。ややこしいので、こちらは “おろち” とも呼ばれている。一人称もおろち。憑依先の周(後述)への二人称は「ヒューマン」。
- 首の谷跨斑の封印は今も尚、途切れずに続いているが、谷跨斑は虎視眈々と封を破る機会をうかがっている。自分の霊力を分けた分身を生み出して封を破ろうとしたものの、元が悪神故にくじ運も悪いのか、転生ガチャでイシガメばかりをピックアップしてしまい、三百年を無駄に過ごす。
- 後に転生ガチャは諦め、霊力の強い人間に分霊を憑依させて使役しようとするも、憑依先の器が未熟だったせいで、器は意識不明の状態に陥ってしまう。更に貯め込んだ力を使って無理矢理成長させたはいいが、それによって大半の力を失ってしまう事態に。この憑依先の人間は色々とアレだったので、総じて踏んだり蹴ったりな現状に臥薪嘗胆の日々。
- 改心こそしていないが、彼も数百年にわたる苦労によってだいぶ丸くなったのか、ダラさんと同じく過去編のヘビーな展開とはかけ離れたコミカルなキャラクターに変貌しつつある。某ファミコンソフトのパッケージイラスト風の重厚な見栄を切ったり、イラストや風のコミカルタッチに描かれたりと、大妖ムーブとゆるキャラモードの落差が大きい。
- 日向らの救助に姿を見せたことで、ダラさんをトップとしたトリクルダウン構造的信仰心分配スキームに組み込まれてしまう。