概要
バニカ=コンチータの従者で丁寧な物言いをする男性。その姿は死体のように白いが、屍人ではない。
初登場は小説『悪徳のジャッジメント』からで神聖レヴィアンタでレストラン『グレイブヤード』を経営していたが、ガレリアンから営業停止をされただけでなく、主が宿る「グラス・オブ・コンチータ」を回収されたので取り戻そうと料理人のイーター=サーベアと共にガレリアンに接触する。
当初は実体を持たないバニカのために実体を持たせる方法を模策していたようで、その最中にグラスが回収されたので手放すよう引き連れた屍兵を使ってガレリアンを脅そうとしたが、バニカの気まぐれでガレリアンに従うよう命令をくだされ、以降ガレリアンの元で暗躍することになる。
その後、映画館『Evils Theater』が建設されるとグラス含めた大罪の器がそこに移送され、バニカが活動拠点を近くの墓場に変えてからは、彼女の命で映画館に訪れる人間を始末するようになる。
またアルテとポロが外界で活動しやすいように泥からつくった体を渡している。
屍人を操ることができる一人でもある。
精霊時代
元々は大地神エルドの眷属の一人で現界する際の姿は黒ローラム鳥。
同じ精霊であるイーターとは仲が良かった。
その昔、馬車の転落事故で亡くなった王子の頃のアルスを見つけ、ちょっとした好奇心で泥で人間の体をつくり、そこにアルスの魂を宿らせ蘇生した。
このことを知ったエルドからそれを咎められており、またミカエラに危害を加えようとしたためついにエルドの怒りを買い、森に追放される形として追いかけてきたイーターとマーロン国へ渡る。そこでグラスの使用練習していたネイを見つけ、ここでバニカと接触した。その後はイーターと共に彼女の従者になる。
セカンドピリオド時代
人間だった頃は大学教授だったエルドに師事していた生徒で、レヴィアやハヅキとは同期だった。
また後のミカエラであるマイケルの兄でもあった。(彼のことは愚弟と言っている)
人造生命学に通じていた人物であり、後に弟子として迎えたビヒモがリッチをも超える人の身体の専門家になっている。
セカンドピリオドが崩壊していく中、世界と共に最後を迎えようとしていたがマイケルの説得により方舟であるクライムワンに搭乗した。サードピリオドの創造過程で命を落としており、シックルによって精神データ(魂)はエルドの森(千年樹の森)の精霊として安置されることになった。
その後
小説「master of the heavenly yard」にて一騒動が終わった後、アレンとリリアンヌによる新世界「フォースピリオド」創造後の話である「Outlaw & Lychgate」では自身の心残りでもあったアウトロー(突如現れた屍人の集団)の件でアルスから解決の依頼をされ、途中キールに扮していたセトに会う。嫌々ながらも彼と事件解決に導くとバニカ、アルテ、ポロ、イーターと共に並行世界へ旅立った。