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センシティブな作品

ヘミペニスについて

 ヘミペニスは爬虫類の雄の体内に納まった袋状の器官で、日本語では半陰茎と訳されている。

 ヒトのような陰茎とは成り立ちや仕組みが異なっている。大きな違いは、もっぱら生殖にのみ使われる事と、精液が表面を伝って送り込まれる事である。

 爬虫類の中でも有鱗目(トカゲ・ヘビの仲間)が特徴的に持っている器官であり、ワニやカメといった他の爬虫類はヒトに近い一本の陰茎を持っている。

 実際に交尾で使用する性器は同時に1本だけである。常時は総排出腔に収納しており、ヘミペニスは交尾時や発情時にしか見られない。それ以外の時に出たままでいると、傷ついて壊死してしまうこともあるという。

 なお、種の同定にこのヘミペニスが使われる場合もあり、爬虫類の分類上も重要な器官である。

 爬虫類のほかにも軟骨魚類であるも、この生殖器と似た形のクラスパーという交尾器を持っているが、こちらはヒレの変化したものである。

pixivにおけるヘミペニス

 pixivでは、このタグが付いている絵は「普段は体内に収容されているが、発情時に勃起する二本のペニス」が描かれている。本来の意味でのヘミペニスではない(真性のペニスの構造になっている)こともあるのだが、細かい事は気にするだけ無駄である、ファンタジーだし

 形状は人間のような亀頭が無く先細りの赤い円錐形な所謂ケモチンが二本描かれているというものが多く、

 実際のトカゲやヘビなどの生殖器の形状(種によって先端が二股に分かれていたり、全体にトゲが生えていたりする)を元にしているものは少ない。

 生殖器が描かれている作品にタグが付く関係上、基本的にはR-18絵しかない。

 ちなみに、ドラゴンについては、作者によって性器の構造もバリエーションがあるので、ヘミペニスを持つタイプも真性の陰茎を持つタイプも存在する。竜人リザードマンと言った亜人も同様のようだ。各人のフェティシズムが垣間見える瞬間である。

 蛇足すると、本来のヘミペニスは体幹に対して垂直な総排出腔(ヨコワレとでも言うべきか)の両脇からはみ出すように出てくる構造になっている。サメはタテワレクラスパーの組み合わせとなっている。その事を念頭に置くと、アレンジや独自の性器の構造を作って楽しめるかも、しれない。

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