美食倶楽部に勤務する、調理主任にして海原雄山の側近である中川得夫(第4巻で初登場、以降名前は使われない)と、その妻であるおチヨ。
2人とも雄山を心から尊敬するとともに、山岡士郎のことを実の息子以上に可愛がっている(実際、チヨの身体の事情で子供はできない)。
士郎も中川から相談を受けた際は親身になって聞いてやり(たいてい美食倶楽部の若い者関連)、チヨには頭が上がらない。
雄山も、中川に厳しく接するが、彼のことを信頼している。雄山に孫ができた際は中川と酒を酌み交わした。また、美食倶楽部で雄山にぞんざいな口が利けるのはチヨだけである(雄山も、チヨの願いはたいてい聞き入れる)。
士郎と雄山の仲たがいにもっとも心を痛めた2人で、そのため、102巻での和解は心底嬉しがり、中川は滂沱の涙を流していた。
栗田ゆう子のことも、34巻以降、なにも隠さずに接しており、ゆう子も本当に2人を信頼している。
チヨは士郎とゆう子以上に2人の子供をかわいがっている。
2人の夫婦仲は、完全に中川が尻に敷かれている(というか、尻に敷かれている描写がないのは、谷村部長の夫婦だけである)。が、2人とも本当に愛し合っている、いい夫婦である。