概要
ベトナム戦争初期、単発式であるM79の成功に目をつけたアメリカ軍は、M79の弱点である再装填における時間のロスを解消すべく新たな擲弾発射器の開発を行った。そしてアメリカ、チャイナレーク海軍武器センターにて特殊部隊向けとして開発された本銃はポンプアクションの散弾銃のような構造を持つ特殊なものとなった。
操作方法は殆どポンプ式散弾銃と同じで、銃身下部にあるマガジンチューブに最大3発のグレネードが装填でき、発砲するごとにフォアエンドを引いて薬莢の排出と次弾の装てんを行う。連射が利くことから通常の榴弾の使用だけでなく、散弾を用いてのCQBにも用いられる予定であった。
しかし、構造の複雑化から軽機関銃並みのサイズ、重量になってしまったため、およそ実戦向けとは言えず、結局10数挺が試作生産されてベトナム戦後期に試験運用されただけに終わった。
基本データ
全長 | 875mm |
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重量 | 8100g |
装弾数 | 4発 |
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