概要
十字のように重なり茨が絡みついた木の板と、それに磔にされた肉の塊の姿をした幻想体。
崩れた教会のような場所に沢山の薔薇が生えた庭園を形作る。
分類はO-04-21-22。危険度はWAW。
専用BGMは『Flore sicut rosa』(ラテン語で"薔薇の花のように咲く")。教会を彷彿とさせる鐘の音が特徴的な、静かな雰囲気の曲である。
薔薇の表示板は永遠に存在するというその庭園を、薔薇でより美しく彩る事を望んでいる。
そしてその薔薇は人間の罪――より具体的には自身の願いが罪を伴う事を自覚しつつも、なお切実に何かを望む心――によって花開くという。
前作、前々作のストーリーの大きなテーマや、E.G.O発現/ねじれのメカニズムと類似する点があるが、
それら以上に「罪」に焦点をおいたメッセージ性を感じるため、本作のストーリーとも関係があるのかもしれない。
薔薇となって咲いた心は持ち主の心から失われてしまうらしく、戦闘では罪悪資源の消滅という形で再現されている。
薔薇の表示板は囚人から奪った感情をただ「罪」と呼び、また罪としての側面しか見ようとしないが、
ホンルの残した観測記録を見るに、そう簡単に失われて良いようなものではなさそうだ。
また、同記録では表示板の本体とみられる板とそれに縛られた肉が「拘束と観察」を意味することが示唆されている。
茨はその棘を肉に食い込ませ傷つけている一方で、その茨によって肉の形が維持されているという側面もあるらしく、
鏡イベントでは薔薇を手折ることに対しては何も反応がないのに対し、茨を解こうとすると肉が崩れて悲鳴をあげる。
他の選択肢では、板ごと倒されても茨を使って立て直していた。縛られている事がアイデンティティの割には、案外器用なようだ。
戦闘時には人格の持つ属性に合わせて7種の薔薇を咲かせ、一定ターン経つとその薔薇に対応した囚人が即死する。
その際、磔刑を彷彿とさせる特殊モーションがある。
E.G.O「茨の花園」
この幻想体が抽出元と思われるE.G.O。
発動すると片腕が骨のようになり、薔薇で出来た冠を被った姿に変化。
E.G.O侵食時はこの幻想体とほとんど同じ姿になる。
E.G.O使用者
使用囚人 | ランク |
---|---|
グレゴール | WAW |
余談
モチーフは判明していないが、キリスト教関連もしくはイエス・キリストではないかという推測がある。
その為、鏡屈折鉄道の終着駅には毎回宗教に関連した幻想体が登場しているのでは?という推測がある。
TGSでは「張り裂け締め付けるもの」という名前であった。