プンバァ
ぷんばぁ
プロフィール
概要
『ライオンキング』シリーズに登場するイボイノシシの男性で、相棒のミーアキャット・ティモンとの凸凹コンビぶりはあまりに有名。二人揃って同シリーズの準レギュラーであり、スピンオフやテレビ展開(『ティモンとプンバァ』と『ライオン・キング3 ハクナ・マタタ』)を含めれば主役の一人と言っても過言ではないほどにメディアに登場している。
相棒共々『ハクナ・マタタ』をモットーに砂漠のオアシスでお気楽ライフを過ごしていたが、ある日故郷を追われ行き倒れていたライオンの少年シンバを発見。
当初から肉食獣である彼を恐れず、助けてペットとして飼おうとした。反対したティモンの説得にも成功し、シンバを仲間として迎え入れる。
一人称は「オレ」。呑気で間が抜けた食いしん坊だが、優しくお人好しで、いわゆる「バカ正直」と言っても良い純朴な性格。
同時に結構繊細で、捕食者に対してはすぐパニックを起こす等かなりの臆病でもあるが、ブタ扱いされた場合には怒る。また本人はティモンの方が頭が良いと思っているが、実は彼より常識がある。
ティモン共々虫が大好物で、主食も勿論虫。世界中の虫を食べ歩いていると語り、シンバにも昆虫食やカタツムリ食、ゲップなどを教えた。
また、体臭が臭いらしく、彼というキャラクターの特徴として挙げられる程。
特に強烈な屁の威力は殺獣的なレベルらしく、ハエすら失神し、近くにいて倒れない動物の方が珍しいほど。
すさまじい威力と持続時間を持ち、文字通りの武器(しかも広範囲が対象になる)になる。
元々はイボイノシシの群れで暮らしていたが、上記の要因によって仲間から爪弾きにされて追い出されたらしく、そのせいで友達もおらず自分に自信が持てなかった。しかし、大々親友となるティモンと出会い、その臭いは外敵から身を守れると言われた事で、自分に自信が持てるようになった。
そんな相棒の影響かでっぷりした体の割にはかなり軽快で、中々に器用。吹っ切れ度合いによっては、骨製の檻やハイエナもを吹き飛ばすパワーを見せる。
ちなみに、プンバァはミーアキャットなのに1匹でサバンナをさまよっていたティモンの身を案じティモンに声を掛けようとしたそうだが、案の定ティモンは食われると勘違いしたため最初の出会い方は互いに叫びまくるという最悪なものだった。このことについては
第1印象ってすごく大切だよね…。(プンバァ)
あぁ、声がでかいのは分かったよ(ティモン)
と互いに反省していた様子。
シンバが祖国を取り戻す闘いに向かった時は、友に協力する道を選び、平穏を捨てる事を嫌がるティモンと喧嘩別れするが、彼が来ることを信じてわざとスローモーションで走り、最終的に二人でシンバを救った。
その後はティモンやシンバ達とプライドランドで暮らしており、相変わらずドジも多いが楽しくやっている模様。
『シンバズ・プライド』では、キアラのお目付け役として忙しい日々を送っていたが、『ライオンガード』ではキアラが成長したことにより、お目付け役を解任され、自由気ままな日々を送っている。なお、ライオン・ガードがプライドランドを旅立って以降は、シンバの心配性が再発したため、再びキアラのお目付け役に任命された。
余談
- 名前の意味はスワヒリ語で「馬鹿」または「にぶい」。本人もそれを知った時は落ち込み「変えたかった」と祈ったらしい。ちなみに初期の名前は「ハロルド」の予定だった。
- ティモンよりも、日本における各声優や海外の声優との声調の差が大きく、戸惑う人もいるかもしれない。
- 1990年版の『ライオン・キング』と同一または別の『キング・オブ・ジャングル』(後のプライドランダーの先駆けである、プライド・ランドのジャングルに棲むプライド「ンドナ」が舞台)限定では、ティモンとは異なり確認されていない。
- 代わりに、一頭のサイがシンバの味方の一員でクローズアップされている。ただし、別のバージョンでは、ティモンともどもシンバとナラの幼馴染であるという設定もあった(他に、ミーアキャットのテスマ、雌のオオミミギツネのバハティ/ブハティ、性別不明のトカゲのイッギィもいる)。
- 「愛を感じて」はティム・ライスが18回も作詞をやり直したらしく、その中にはプンバァとティモンが歌う予定もあったが、作曲を担当したエルトン・ジョンに「ちょっと待った、君たち分かってないな!こんなの自分が求めていたディズニーのラブソングじゃないぞ」とマジギレされたため変更されたらしい。
- もう1つの未公開シーンがあり、シンバが王国に戻ったことを知るシーンに関して初期案ではナラもシンバを追いかけて王国へ向かうことを打ち明け、プンバァもその意向で合意するが、ティモンはシンバ、ナラ、プンバァと友達が次々とジャングルを離れることに悲観する。しかし見かねたプンバァは、ウィンストン・チャーチルの演説ばりの音楽をバックに、ティモンに以下の力説を行った末、「とってもやべぇことになってるけど俺も行くよ、待ってくれ!」とティモンも冷静さを取り戻しながらプンバァの後を追う、というものがあり、こちらは少し改変しながら、外伝にあたる『ライオン・キング3/ハクナ・マタタ』で踏襲され、更に実写版でも「心配はしてない、ハクナ・マタタなんだけど…」および「友達だからちょっとばかり気になって、力になりたいし」と、このシーンを思い起こさせる発言をしている。
- 「ティモン、庶民の俺らには伝わりづらいかもだけど、愛国心、だろ?」
- 「人生で一度二度あるかないかの転換点が来たんだよ、遂に俺たちにもね。」
- 「それにシンバは俺たちに恩を返そうとしてるんだ。それに応えて絆を示すか、後々戻れるのにここに留まるか、どっちを選ぶのかが今大事なんだ!」
関連動画
…臭いで気づいていなかった両者は、もはや慣れすぎてしまったと言えよう。
上記のプンバァの力説シーンの初期案の一つ。なんと上記の動画のように当初はシンバ直々に王国に戻るという話を3頭にするものもあった。
エルトン・ジョンに猛反発された『愛を感じて』の初期コンセプト。