概要
初代ヴィッツの車台をベースにした、5ドアの背の高いワゴンボディというスタイリングになっている。
同じくヴィッツをベースとするbBとは異なり、当時の欧州の趣向に沿った抑揚の強いデザインとされる。
エンジンはFFモデルが1.3L・2NZ-FE型及び1.5L・1NZ-FE型を搭載、4WDモデルは1NZ-FE型のみを搭載する。
トランスミッションは 全車4速AT(Super ECT)が設定される。
欧州市場では「ヤリス・ヴァーソ」、すなわち「ヤリスのバン」という意味の名称で販売された。
イギリスでのユーザー満足度調査で一位を獲得するなど、ターゲットとしていた欧州で高い評価を得ている。
ファンカーゴは実用的で利便性の高い広く機能的な車内空間を備えている。
ヴィッツ、プラッツと同様、センターメーターを採用。
同時発売されたプラッツとともに、当初からISOFIX対応のリヤシートが全車標準装備された。
リヤシートに床下や前方への格納機能があり、広い荷室を簡単に設定ことができる。自転車や大型のクロスバイクなどもそのまま標準装備のフックを使用して収納できるなど、コンパクトカーの中でも最大レベルのキャビン容積・収納スペースを備えている。
この容積を利用してキャンピング用途や車いすでの乗降が可能な介護福祉車両(ウェルキャブ)としても使用されている。
また 大都市を中心にタクシーとして使われることも多い。
トヨタモデリスタインターナショナルからは、特別仕様車「VF130」が350台限定で販売された。
第20回 1999-2000日本カー・オブ・ザ・イヤーをヴィッツ、プラッツとともに受賞。
歴史
1997年10月 - 第32回東京モーターショーにて参考出品。
1999年8月30日 - ファンカーゴ発表および発売。
2000年1月 - 一部改良。リヤシートヘッドレストを全車標準装備化。
2000年8月 - 一部改良。ボディカラーにグリーンパールマイカを追加設定。
全車「平成12年基準排出ガス25%低減レベル」(☆・G-LEV)を達成。
2000年12月 - 一部改良。EBD付ABSを全車標準装備化。
2001年1月 - 一部改良。「G」と「X」に特別仕様「マジョーラ」を追加設定。
2001年8月 - 一部改良。ボディカラーでスーパーホワイトIIからホワイトに変更設定。
2002年8月8日 - マイナーチェンジ。内装ではインパネのデザイン・車内の全体的な色調の変更などを、外装ではフロントグリル・ヘッドライト・バンパー・リヤコンビネーションランプなどの変更。
「G」と「X」に「ペアベンチバージョン」及び「リヤリビングバージョン」を追加設定。
全車「平成12年基準排出ガス75%低減レベル」(☆☆☆・U-LEV)を達成。
2003年6月 - 一部改良。「X」に「HIDセレクション」を追加設定。
2004年2月 - 一部変更。全車「平成17年基準排出ガス50%低減レベル」(新☆☆☆・U-LEV)の達成。
「1.3X」は「平成22年度燃費基準+5%達成車」の、「1.3J」及び「1.5G(FF車)」は「平成22年度燃費基準達成車」の認定をそれぞれ受ける。
2005年10月 - 販売終了。事実上の後継車はラクティス。
車名の由来
英語の「Fun:楽しい」と「Cargo:積荷」の合成語。
取扱ディーラー
トヨタカローラ店と“トヨタビスタ店”(販売店統合後は“ネッツトヨタ店”)で販売された。