概要
『ビーストサーガ』とは、タカラトミーから発売中の玩具シリーズ。
胸から飛び出すサイコロを用いてダイスバトルが楽しめる『ビーストファイトコレクション』シリーズをメインに、サイコロ型から変形するビークルや基地にミニフィギュアを絡めて遊べる『ジップロット』シリーズなど様々なラインの商品が展開中である。また、漫画・アニメ・小説と各種メディアミックス作品も充実している。
漫画『ビーストサーガ』は、最強ジャンプにて連載中。作者は本城まなぶ。ジャンプコミックスにて既刊3巻。
アニメ『ビーストサーガ』は、2013年1月13日より毎週日曜日朝8時44分からテレビ東京系6局ネットにて放送中。
小説『ビーストサーガ』は集英社みらい文庫より発刊。澁谷貴志作・樽谷純一画。既刊1巻。
基本設定はどの媒体でも変わらないが、漫画とアニメは別ストーリー、小説は漫画版のストーリーラインをベースに心情などの描写を大きく追加した作品となっている。
共通ストーリー
銀河の彼方のビースト星では、独自の進化を遂げたビーストと呼ばれる者たちが、陸海空にそれぞれの文明を築いていた。ビースト星には「ゴッドロット」という神秘のキューブが点在しており、3つ揃えるととてつもないパワーを得られると共に、大いなる災いを生むと恐れられていた。
海の種族は「水のゴッドロット」を交代制で管理し均衡を保ち、空の種族ソアラ聖国は「風のゴッドロット」の力を浮遊都市の維持に利用し、陸の王ライオーガが治めるグロリア王国は「炎のゴッドロット」を3か所に分けて平和を保っていた。
しかし、ビースト達の思惑により「ゴッドロット」をめぐる戦いが勃発し、種族を超えた戦いが幕を開けるのであった。
登場ビースト/モチーフ
本作には商品化・未商品化問わず多数のキャラクターが存在する。各媒体ごとに登場・活躍するキャラクターは異なり、アニメに登場しながら商品化されないビーストがいる一方でどの媒体にも登場がないにもかかわらず商品化されるビーストも存在する。
グロリア王国
ライオーガ/ライオン
声:楠大典
全媒体における主人公。グロリア王国の国王であり、『鉄拳獰猛王』の異名をとる。
常に民のことを想い、民のために場所を問わず何処にでも出向く行動力に溢れた漢。
ビッグセロウ/シカ
声:井上剛
ライオーガを支える参謀長。趣味はツーリング。
レパーミント/黒ヒョウ
声:本多陽子
メインキャラクター唯一の雌ビーストで、王家を守護する若きロイヤルガード。元はナース志望だった。
マインドリール/マンドリル
声:宮澤正
グロリア王国の内務大臣。常に最前線に立ちたがる王に頭を悩ませている。
オーガ/ライオン
声:江口拓也
ライオーガの息子。やんちゃでいたずら好き。
ガイオーラ/ライオン
ライオーガの父で、先のグロリア王国国王。小説版で名前のみ登場。
エレドラム/ゾウ
声:武田幸史
輸送施設軍隊長。軍学校の教官も務めた古兵で、グロリア王国軍随一の巨漢。
バッファム/水牛
輸送施設軍轟力戦闘兵。農作業で鍛えた足腰が自慢。
アルジャイロ/アルマジロ
輸送施設軍超装甲突撃兵。見た目によらずナンパな太マッチョ。口癖は『イケてる/イケてない』。
カンニガル/カンガルー
輸送施設軍特務輸送兵。落ち着きがなく浮き沈みの激しい猪突猛進型の戦士。
コアレム/コアラ
輸送施設軍迫撃戦闘兵。複数個体が存在し、基本殺られ役。
ロングジラフ/キリン
声:星野貴紀
特務諜報軍隊長。普段は頼りないお坊ちゃまだが首を打つことで本気モードに豹変する。
バニキス/ウサギ
声:矢部雅史
特務諜報軍ハイテク偵察兵。フットワークが軽く頭の回転も早いが、少々素直じゃないのが玉に瑕。
ランドモグール/モグラ
声:北沢力
特務諜報軍地中工作員。土佐(?)弁で喋る質実剛健な勇士。肩のドリルが武器。
ビバップ/ビーバー
声:金田アキ
特務諜報軍水中工作員。いつも明るい元気者。
デリシャスホッグ/ブタ
声:不明
特務諜報軍宮中料理人。美味しい料理とカマ口調で皆を鼓舞する特務諜報軍のムードメーカー。
ゼブラックス/シマウマ
声:千葉一伸
高速機動軍隊長。白黒つけないと気が済まない性格。オーガのお目付け役も務める。
チタンバートン/チーター
声:早志勇紀
高速機動軍高速戦闘兵。スリルを求める性格。軍学校時代はよくエレドラムに怒られたらしい。
ワンダーリバー/イヌ
声:町田政則
高速機動軍軍医(派遣)。心優しい名医で、レパーミントをロイヤルガードに推薦した張本人。
ジーダム/ハムスター
声:村田太志
高速機動軍機動戦兵。メカオタクで生意気な少年兵。
ふーん、大人でもわからないんだ
フォックスコーン/キツネ
声:佐藤せつじ
高速機動軍魔戦術兵。語尾に『ゾナ』をつけて喋る占い好きの変人。
ライナス/サイ
声:平井啓二
重装攻撃軍隊長。鍛錬を欠かさない屈強な戦士で、エレドラムとは生死を共にすると誓った仲。
ギャリソンG/ゴリラ
重装攻撃軍強襲攻撃兵。血気盛んで失敗も多いが部下には慕われている。ドラム演奏が得意。
ゴールダー/トラ
声:武虎
東方軍司令官。祖国・ベンガ国の再興を狙いクーデターを起こしたライオーガの元親友。
ジャンジャン/パンダ
東方軍副官/拳法師範代。普段はおちゃらけているがスイッチが入ると豹変する。笹団子が好物。
シアンビ/ネコ
東方軍舞踏戦闘兵。独自の奇妙な美的センスに従って行動するナルシスト。
モーガン/モモンガ
東方軍密偵。密偵なのにうるさい。
パドレッサー/レッサーパンダ
東方軍メカニカル工作兵。機械に強い内気な少年兵。
その他陸種族
ウルフェン/オオカミ
ロンリーガンマン。とある理由からライオーガと袂を分かった早撃ちの名手。
キャレメル/ラクダ?
時刻の旅人。小説版の語り部を務める謎のビースト。
フリーズベア/シロクマ
アイスベア盗賊団の頭。かつてライオーガ・ビッグセロウ・ウルフェンにより討伐された。
フィレス/イタチ
イーストーンの街に出没する夜盗。軍学校時代のライオーガ・ゴールダーと対峙した。
デスハート団
キラーシャーク/ホオジロザメ
声:小山剛志
総督/大海賊王。水のゴッドロットの力で世界制覇を狙うシャーク三兄弟の長男。
強者を求めて戦い、本能のままに全てを破壊し尽くす邪悪の化身のようなビースト。
シザーシャーク/ノコギリザメ
声:遠藤大輔
殺戮提督。シャーク三兄弟の次男で、自ら手を下すことはしない頭脳派。
パワーシャーク/シュモクザメ
声:岩崎征実
轟力艦長。脳筋を地で行くシャーク三兄弟の三男。超怪力で暴れ回る。
サーモマンサー/サケ
深海の魔術師。メガテンペストの際に儀式を執り行った不気味なビースト。
シーレンス/シーラカンス
声:奈良徹
参画参謀。失われた大陸が眠るストレージ海の出身。
ビルソード/カジキ
謀殺戦闘員。元船乗りで斜に構えた切れ者だが、少々抜けたところもある憎めない奴。
マンタレイ/エイ
高速戦闘員。ビルソードの相棒を務める無口な戦士で、瞬速の不意打ちにより本編中無敗を誇る。
ホッタテ/ホタテ
陰湿戦闘員。デスハート団の残党として現れたが、オーガの策によりあっさりやられてしまった。
キラーシャコ/シャコ
曖昧戦闘員。こちらもオーガとゼブラックスと交戦した。
モルガーニ/カニ
声:大林洋平
破壊戦闘員。強固な装甲と高速横歩きが武器。
オクトパージ/タコ
声:遠近孝一
追撃戦闘員。関西(?)弁と変幻自在の触手で敵を惑わす。
ピラゾン/ピラニア
一般戦闘員。粗野で乱暴、おまけに下品。世紀末にはびこるモヒカンのような雑魚海賊たち。
南海公国
ドンホエール/クジラ
南海大公。争いを好まない平和主義者だが、その優柔不断な姿勢には不満の声も。
その曖昧な態度は周囲を欺くための演技ではないか、と見る向きもあるが真相は不明。
オルリッチ/シャチ
筆頭戦士。パワーなら絶対に負けない実力者だが、戦場を離れると少し間の抜けたところも見せる。
ドルファン/イルカ
政務官戦士。スピードと技量で非力をカバーするタイプ。ドンホエールの政策のフォローも務める。
鱗板宮殿
アルダイル/ワニ
声:廣田行生
暴君城主。親から受け継いだ宮殿で好き放題のボンクラ息子。酔った際のパワーだけなら一級品。
セイラス/セイウチ
傭兵。誰に雇われようと報酬分はきっちり働く古参の猛者。嫌いなものはケチな依頼人。
グエール/カエル
声:村田太志
両用使用人。サボる為努力するあまり逆によく働いているように見える怠け者集団。
龍宮王国
ターロック/カメ
戦艦長。愛機・潜水艦ベッコウ丸を駆り王国を守る海の男。ライオーガの祖父と友人だったらしい。
リュウコツマル/タツノオトシゴ?
役職不明。現時点ではターロックのビーストカード裏のコメントのみに登場。
その他海種族
カッサゴ/カサゴ
タラバーニ/タラバガニ
漫画版の記念すべき第1話に揃って登場した荒くれ者たち。ライオーガ王にあっさり成敗された。
ソアラ聖国
キャプテンイーグル/ワシ
風の戦士団団長。スカイローズの香りを好む理想主義者。争いのない世界のため奔走する。
ジェネラルホーク/タカ
風の戦士団(騎士団との表記も)元将軍。
ガシャブースター初出ビーストのため、現時点では詳細不明。
ファルカン/ハヤブサ
風の戦士団瞬速戦士。考える前に動くタイプで、短距離飛行のスピードなら風の戦士団一。
ブンドット/ハト
和平戦士。戦いを好まぬ軍団で、話し合いで事を解決すべく右往左往するまさしく『ハト派』。
もはや戦いは避けられないのか!?
アゴール/??
ファルカンのビーストカード裏のコメントに登場。現在詳細不明。
レインボーサム/オウム
行動隊長。グロリア王国とソアラ聖国をつなぐ定期便の機長で、とても陽気な性格。
オウルマイティ/フクロウ
参謀博士。若くして神官団に認められた頭脳明晰な参謀。探究心旺盛で、少し照れ屋な一面も?
バメット/ツバメ
開戦派先鋒。物事をしっかり管理する生真面目さを持つ切り込み役。
モリーク/コウモリ
風の戦士団超音波戦士/グロリア王国内務大臣補佐官。二つの肩書きを持つ多重人格者。
ダッカー/アヒル
風の戦士団放浪戦士(情報屋)。
奴らはすごいぞぉ!一度も負けた事がねぇ戦士なんだぜぇ!まぁ一度も勝った事もねぇんだがな!
パーゴラー/クジャク
空の神官団大神官。強靭な肉体と穏和な精神を持つソアラ聖国の最高指導者。
パラダイン/ハシビロコウ
空の神官団科学神官。
グンバー/シャモ
空の神官団憤怒神官。
その他空種族
カーラス/カラス
漆黒空賊団なる組織の賊徒。ゴッドロットを狙いパーゴラーを襲ったが、何度サイコロットを撃たれても倒れない彼の前に根負けした。
用語
サイコロット
戦士としての訓練を受けたビーストが胸部のエンブレムから放つエネルギー体。
それぞれの全力を込めた必殺技の他、威力を調節した通常弾も放つことができる。
玩具では胸部から射出される各々のエンブレム入りのサイコロのことを指し、各ビーストによってエンブレム以外の五面の数値が異なる。
マジックロット
サイコロット以外にビーストたちが用いるもう一つの技。
敵の必殺技を跳ね返すミラー、敵のマジックロットを無効化するブレイクなどが存在し、各々の訓練次第で様々に応用可能とされる。
玩具ではサイコロットを振った後に一度だけ射出することができる特殊なサイコロのことを指し、前述の二種のほかリバース、チェンジなどが存在する。
ゴッドロット
ビースト星の各所に眠る超パワーを秘めた謎の物体。
使い方次第で創造・破壊どちらの方面にも力を発揮し、伝説によれば全7種が存在するとされる。
現在は炎・水・風の3種がそれぞれヘッド・ボディ・ボトムの3パーツに分かれ点在している。
1つだけでも絶大な効果を発揮するが、3つのパーツを揃えると更に凄まじい力を発揮する。
ただし、並大抵のビーストではその強大なパワーを制御することはできない。
メガテンペスト
漫画版第8話にてキラーシャークが3つ揃った水のゴッドロットのパワーを解放して発生させた超巨大災害。激しい水の竜巻がグロリア王国南部を襲い、数万人規模の死傷者を出す大惨事となった。
サイコエナジー
アニメ版のみに登場する用語。
サイコロットやマジックロットの射出に用いるエネルギーのことで、必殺技を放った後には大きく消耗する。また、マジックロットはこのサイコエナジーの応用による技とされる。
ジップロットマシン(ビークル)
アニメ版に登場するビーストたちの移動手段。
普段は掌サイズの立方体だが、地面に投げつけると煙とともに巨大化、マシンに変形する。
漫画版にもビークルは登場するが、それがジップロットマシンかどうかは不明。
また『ジップロットマシンシリーズ』というゼンマイによる一発変形ギミックを備えた玩具が存在するが、アニメに出てくるジップロットマシンとはデザインが異なる。
グロリアドッグ
アニメ版第1話でライオーガが20本以上平らげたグロリア王国の名物。
後に漫画にも登場したが、アニメのグロリアドッグがアメリカンドッグ風の食べ物であるのに対し漫画版のそれはホットドッグ風であった。
登場勢力
グロリア王国
国王ライオーガが治める陸種族の国。首都はプログレス。
ベンガ国(小説版では『ベンガ王国』とも)
かつてゴールダーの先祖が治めていた国。
政治的理由でグロリア王国に吸収合併され、本編開始時点では既に滅亡している。
小説版ではゴールダーに付き従う東方軍の面々も皆旧ベンガ国領の出身とされる。
デスハート団
大海賊王キラーシャークが率いる残虐非道な海賊団。
水のゴッドロットを揃え、グロリア王国、ひいてはビースト星全土の制覇を狙う。
南海公国
南海大公ドンホエールが治める海種族の国。
デスハート団に対し強硬策に出ることができず、彼らの海賊行為を半ば容認している。
龍宮王国
海底に存在する王国。
詳細は不明だが、キラーシャークが起こしたメガテンペストによって大きな被害を被ったことが戦艦長のターロックから語られている。
ソアラ聖国
回転する3つの風のゴッドロットの力で天空に浮かぶ空種族の国。
空の神官団の治世の下、キャプテンイーグル率いる風の戦士団が国を防衛している。