概要
アドゥカーフ・メカノインダストリー社が開発した拠点防衛用試作型MA。ストライクダガーの上半身をセンサー兼自衛兵装ユニットとして流用しており、半人半虫のような外観を持つ。6脚の安定性を活かし、山岳地帯等の不整地において高い踏破性を有する。
時期的にザムザザーと同等の技術で製造されているが、拠点防衛用である本機はザムザザーとは異なり防御に重点を置いている。そのため武装は手持ちのビームライフルと頭部のバルカン砲、本体に装備された125mm長滑空砲2門とビーム砲2門という、シンプルなものとなっており、接近戦用の武装はほとんど装備していない。
最大の特徴は、肩と腹部に装備された合計3基の陽電子リフレクター発生装置である。その出力はザムザザーを上回り、ザムザザーと同様、陽電子砲の砲撃やMS数個小隊の攻撃をビーム・実弾問わず完全防御することが可能である。
1号機が配備されたガルナハン・ローエングリンゲートにおいては、その防御力をいかんなく発揮し、ミネルバの陽電子砲タンホイザーすらも傷一つ負わずに耐えきるなど堅牢さを見せるが、セイバーガンダムに懐に潜り込まれ、接近戦に弱いという弱点を突かれて破壊された。
その後、月基地などにおいてもザムザザーやユークリッドなどとともに基地防衛戦力として活躍する姿が見受けられるが、いずれも撃破されている。