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冠を持つ神の手の編集履歴

2013-04-14 18:17:46 バージョン

冠を持つ神の手

かんむりをもつかみのて

同人サークル「小麦畑」が2009年6月から公開しているフリーゲーム。ジャンルは異世界ファンタジー育成系ADV。

略称は「かもかて」。主人公を鍛えつつイベントを発生させ、選択肢によって結末が変化する。

回想モードや好感度表示機能などが追加された、シェアウェアの攻略支援版(630円)も公開されている。


あるフリーゲームレビューサイトで開催された「フリゲ2009 あなたが選ぶ今年のベストフリーゲーム」で2位を獲得した。


概要


「神の手がどちらの頭に冠を下ろすか、決めようじゃないか。」



身寄りをなくして間もない主人公が、王位継承者の印を宿していると判明した。しかし既にもう一人の印持ちがおり、どちらが王に相応しいかを判定するため、主人公は一年間を王城で過ごすことになった。と言っても王になるのはあくまで目標の一つで、本作の主な目的は攻略対象と何らかの関係を築くことである。


このゲームは、主人公の攻略対象への気持ちをプレイヤーが左右できる「印象度」システムを備えている。例えばあるイベントで手作りの品を贈られた際、主人公が相手に好意的なら喜んで受け取れるが、相手を憎んでいると本人の目の前で贈り物を破壊することもできる。印象度と相手の好感度次第で、主人公は11人の攻略対象と友情を深めるも、愛し合うも、憎み合うも、時には彼らを殺害することさえも自由である。


更にこのシステムには「反転ボタン」というものがある。これは「大っ嫌いなアイツの意外な一面にときめいてしまった」「相手のふとした言動で百年の恋も冷めてしまった」などの心変わりを実装した機能であり、一人につき一度だけ使用可能。主人公の言動によっては、一部の攻略対象も心変わりを起こす。


また、本作の舞台となる国の人間は、成人の際に自らの意思で男女どちらになるかを選ぶまで「両方ついてない状態」であり、性別を持たない。そして主人公は成人を翌年に控えた未成年なので、男女どちらも恋愛対象になりうるし、男と女が主人公を巡って修羅場になることもある。彼(作中で未成年は「彼」と呼ばれる)は大抵ED前に自らの性別を決定するが、このとき恋人がいても相手と同じ性別を選ぶことが可能であり、通常の愛情EDとは別の結末を迎える。


その他の特徴として、主人公の能力値や印象度、相手の好感度などによる、選択肢やイベントの分岐が非常に多い。ED数は120以上。選んだ性別や、王になったか否かなどで決まる細かい文章の変化を含めると160以上に及ぶ。



登場人物

主人公(デフォルト名は「レハト」/名前変更可) 14歳/未分化/僕・私・俺から選択


取り得もない田舎者で、史上初の二人目の王候補。城に来る以前は母と辺境の村で暮らしていた。

母が真実を隠したまま亡くなったため、額の印が何を意味するのかは知らなかった。


本作は彼の視点から語られるが、台詞や立ち絵が一切ないので二次創作では多種多様な主人公像が見られる。プレイヤーの選択次第で、運命の人と思っていた相手を謀殺することも、宿敵と思っていた相手への愛の告白も可能なことなどから、ゲーム中一番のツンデレにしてヤンデレとも呼ばれている。



攻略対象

ヴァイル・ニエッナ=リタント=ランテ 14歳/未分化/俺


現国王の弟の子で、額に印を持つもう一人の王候補。

主人公とは同い年でまだ性別がないが、彼自身は男を選ぶと公言している。

それ故言動がやんちゃ坊主っぽく、時に傲慢とも言える一面を覗かせる。


これまで王位継承者は一代に一人しか存在せず、本人を含めて誰もが彼の即位を疑わなかったところへ主人公が現れ、王城内は騒然となる。しかし当のヴァイルはこの事態を楽しんでいる節があり、主人公を良きライバルと見なして人懐っこく接してくるので、彼の友情EDは最も簡単な部類に入る。


ただし、そんな気さくな彼にも言ってはいけない言葉がある。




タナッセ・ランテ=ヨアマキス 17歳/男/私


ヴァイルの従兄で、女王リリアノの一人息子。

印を持たず、「決して王様にはなれない王子様」という微妙な立ち位置にいる。


城に来た主人公を真っ先に歓迎してくれる人物で、顔を合わせる度に進んで話しかけてきてくれる。

母や従弟と違って特に秀でた才能を見せず、その上ほとんど誰に対しても嫌味たらしく接するため、城内の評判は悪い。


しかしツンデレもしくはツンヘタレと呼ばれる人柄は伊達ではなく、公式のキャラクター人気投票では3冠を達成。ED・イベント部門でも、彼の愛情EDと重要イベントが1位に輝いた。




リリアノ・ランテ=リタント=ヨアマキス 36歳/女/我


主人公より年上の子持ちとは思えない、抜群のプロポーションを誇る女王様。

ヴァイルの伯母で、息子のタナッセが幼い頃に夫とは離縁した。

一言で言うと完璧超人。厳しくも公正な姿勢を貫き、王としての評判も高い。

異分子の主人公に、王の座を平等に競う機会を与えた一方で、彼を故郷から連れ出した張本人でもある。




ローニカ・ベル=ハラド 52歳/男/私


城から主人公を迎えに来た老侍従。そのまま彼の側付きになる。

攻略対象中最年長で、主人公とは38歳差である。勿論彼との愛情EDも存在する。

田舎者の主人公にも慇懃に接してくれるが、年齢を重ねている分、彼の本心を窺い知るのは難しい。




サニャ・イニッテ=コノラ 16歳/女/私・サニャ


主人公の世話係に抜擢された、そばかすドジっ子召使い。

田舎の出でおかしな敬語を使い、たまに城の人間から笑われている。

彼女の憎悪ルートは、胸が痛んでやっていられない人と、むしろ燃えてしまう人の大体二通りに分かれる。




グレオニー・サリダ=ルクエス 19歳/男/私・俺


王城を警備する衛士。花形の任務である貴人の護衛に憧れている。

見てくれはガタイのいいお兄さん。しかし、中身はいじられキャラ。

色々な意味で、一見わかりやすそうでいて案外難しい人。

幾度も彼と刃を交えた末の殺害EDに定評がある。




モゼーラ・ゼネ=トカーキ 22歳/女/私


理想に燃える直情型の文官。仕事上のミスで今の部署に左遷されたらしい。

過去の恋愛も実を結ばず、未だに独身であることを気にしている模様。

彼女との交流は、友情と愛情のどちらを育むかで、受ける印象が大分変わってくる。




ティントア・シーア=ファダー 18歳/男/僕


物静かで浮世離れした雰囲気を持つ、中性的な容貌の美形神官。

顔と出世が有望な立場のせいで、今まで散々女性に狙われており、一方的に思いを寄せると引かれる。

とあるEDでゲームシステムをも捻じ曲げる必殺技を炸裂させる。




隠し攻略対象

以下の攻略対象は登場条件が若干複雑なので、公式のキャラクター紹介には載っていない。



ルージョン・アーネ=フィアカント 18歳/女/私・僕


薄幸のツンデレ魔女。

ある攻略対象と仲良くならないと出て来ない。

ちなみにこの国で魔術師とは、御伽話の魔物のようなもの。いるはずがないし、いたら「退治」される。

そんな訳で彼女のルートは一際物騒なイベントが多い。




トッズ 男/俺


ヒゲと軽口と胡散臭さで出来ている、自称20歳の商人。でもどう見てもおっさん。

商人がいそうな場所に行けば現れる。

本作のいかがわしい台詞の多くが彼の口から生み出されている。

彼とローニカのヒゲコンビは、コンビ・トリオ人気投票において1位と1票差で2位を獲得した。




ユリリエ・ヨアマキス=サナン 17歳/女/私


職業:愛の狩人にして生まれながらの貴族たるお嬢様。

タナッセの父方のいとこに当たるが、何故か彼に避けられているようだ。

彼女に獲物認定されるには、ある程度の評判と最低限の身だしなみ、そして社交界デビューが必要。

上記の「主人公が恋人と同じ性別を選んだ場合のED」に定評がある。



この他に立ち絵ありのサブキャラクターが複数いる。

超大柄で超無口で超忠臣な護衛なんとも掴めない性格の元夫ちょい役と見せかけて実は……な医者小動物系おかっぱショタ見習い神官鬼畜外道なエリート(笑)魔術師など。

全員攻略対象外だが、四月馬鹿を馬鹿正直に信じれば彼らにもう少し近づけるかもしれない。草うまい。


関連タグ

冠を持つ神の手 かもかて かもかて100users入り フリーゲーム ヤンデレ

ヴァイル タナッセ リリアノ ローニカ サニャ グレオニー

モゼーラ ティントア ルージョン トッズ ユリリエ

マヨヒガ オシチヤ(作者の別作品)


外部リンク

小麦畑(制作元)

「冠を持つ神の手」作品ページ

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