アクアン
あくあん
カードとしての能力
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から5枚を表向きにしてもよい。その中から光と闇のカードをすべて自分の手札に加え、残りを自分の墓地に置く。
「にひひ、中立が一番もうかるのさ」
概要
闇の「バロム」、光の「アルカディアス」と同時に出現した水のサイバーロード。
「サイバー・ブレイン」や「アストラル・リーフ」と共に、初期のメーカーの「ドローアドバンテージ軽視」を象徴するカードでもある。
わずか4マナで最大5枚のドローを行える強力なカード。
デュエルマスターズのデッキ限界が40枚であり、そのうちの8分の1を自由に使えるようになると考えればその凄まじさが良くわかるだろう(開始時の手札・シールドも考えればデッキの半分を使っていることになる)。
その性質上当時環境を席巻していた青単には組み込めないものの、水文明の得意分野をもっとも顕著に表したカードとして知名度はそれなりにあった。
しかし、彼の人気が急上昇するのはもう少し後であった。
まずは聖拳編での多色カードの登場。これによりデッキ内の文明の濃度を調整できるようになったほか、光か闇さえ入っていればどのような多色カードでも引けるため、水・光または水・闇のカードと合わせてアクアンは強力なドロー役として一気にトップカードに躍り出る。あまりの使用率の高さに2004年に殿堂入りしたが、人気は衰えなかった。
続いて悪魔神ドルバロムや聖霊王アルファディオスなどの強力カードの登場、さらにヘブンズ・ゲートなどの手札を消費する呪文の登場、さらにさらに悪魔神や聖霊王の亜種も増殖したおかげで、光や闇のデッキには必ずと言っていいほど水文明が投入されることとなるが、そのなかでもアクアンは殿堂ながら、同じく殿堂のサイバー・ブレインとともに混色デッキではなおも水カードトップクラスの使用率を誇り、強力なドローカードとして君臨した。
またドロー以外でも、光・闇以外のカードを墓地に送れることから墓地肥やしとして使用されたりと、殿堂となってもなお使用率は高かった。
のちにサイバー進化種族が大幅な強化を施されると、軽量でなおかつ大きな効果を持ったアクアンは進化元としても使用されるが、さすがにこれ以上の躍動は危険と判断されたのか2011年5月、アクアンは7年もの殿堂期間を経てプレミアム殿堂に昇格し、ついにその長きにわたる活躍に終止符が打たれた。
派生カード
後に調整版としてエリアスが登場。
しかし、さらなる調整版でコストも見直されたコアクアンのおつかいによって立場を奪われてしまった。
ちなみに、息子の「コアクアン」がコアクアンのおつかいで登場し、エイリアンメイクをしてセブ・コアクマンとなっている。
背景ストーリーでは登場から何万年と言う月日が流れているのだが、どうやら彼はなお健在でしかも家庭まで築いたようだ。
また、呪文版として「ストリーミング・チューター」というカードもある。コストは1上がっているが、最大5枚引けるという能力はそのままにドローの対象が火・自然文明になっているのがポイント。何気にこのカード、無双竜機ボルバルザークやボルメテウス・サファイア・ドラゴンと同時期の登場のため、これらのカードが大会を席巻していた時代にあっては強力なドローカードであり、使用率が高かったが、彼らがプレミアム殿堂入りしてブームが去るとともに使用率も下がり、今では知名度も鳴りを潜めている。