聖霊王アルカディアス
せいれいおうあるかでぃあす
初登場は拡張パック第4弾「闇騎士団の逆襲(チャレンジ・オブ・ブラックシャドウ)」。
同時期に登場した悪魔神バロムと対を成す、光文明及びエンジェル・コマンドを代表するクリーチャーである。
漫画とアニメでは主人公・切札勝舞のライバルである白凰のシンボルとなっているクリーチャー。
そのスマートでスーパーロボットを想起するような格好良いデザインや(余談ながら、このクリーチャーを描いたイラストレーター曰く、ガンダムを越えるようなクリーチャーをデュエルで作りたいという願いを込めて描いたとの事)、強力な能力などの要素から、初登場から数年経った今でも人気の高いカードであり、ボルシャック・ドラゴンなどと同様に様々な関連カードが生み出されている。
また、白凰をモチーフとした歴代の構築済みデッキにも多く収録されている。
ちなみに、その内の一つである「白凰精霊デッキ」版のこのカードでは、一味違ったデザインのこのクリーチャーを見る事が出来る。
光文明
進化クリーチャー 種族:エンジェル・コマンド
マナコスト:6 パワー:12500※1
進化-自分のエンジェル・コマンド1体の上に置く。
誰も光以外の呪文を唱えることができない。
W・ブレイカー※2
※1 デュエル・マスターズ_プレイスでは、2024年7月25日のメンテナンスまで、パワーが11500に変更された。
※2 デュエル・マスターズ_プレイスでは、2024年7月25日のメンテナンス以降、T・ブレイカーに変更された。
光文明以外のあらゆる呪文の一切を全て封じる効果を持つ。
これはコントロール系統のデッキに対しては極めて脅威である能力で、特に行動の一切を呪文に頼り切ったデッキの場合、このクリーチャー一体に完封されかねない。
また除去を内蔵したクリーチャーが増加している物の、未だクリーチャー除去に関しては呪文が多く使われている為、このクリーチャーを除去する事は中々難しい。
特にシールド・トリガーで対処するのは極めて困難であろう。このクリーチャーで詰めに入られたらアクア・サーファー辺りが出る事を祈ろう。
光文明の使用率がそこまで高くないのもこのカードが強力である理由の一つである。
もっとも、最近ではDNA・スパークなどこのクリーチャーを止められる優秀な光文明の呪文の採用率も上がってきており、そこまで完璧に詰めに移行出来る事も少なくなったが。
弱点は自分も光文明以外の呪文が使えなくなってしまう事。
スパーク系統の呪文や魂と記憶の盾、雷撃と火炎の城塞のような相手を制圧出来る光文明の呪文をデッキに入れておくと安心して使えるだろう。
また、登場初期は比較的低コストのカードも多かったデーモン・コマンドに対し、エンジェル・コマンドの通常クリーチャー自体が重く、エンジェル・コマンドを進化元とするこのカードも扱い辛いという欠点もあった。
現在は低コストのエンジェル・コマンドの増加により、初期より大分使い易くなっている。
背景ストーリーでの扱い
背景ストーリーにおいても重要な存在であり、何度も時代を越えて姿を変え、またある時は派生種が現れてはストーリーに登場している。
その数は極めて多く、転生した姿である聖霊王アルファディオスや、
仲間達の命を救うべく魂と肉体を悪魔へと売り渡し魔に堕ちた姿である魔聖デス・アルカディア、
ゴッドの僕であるロスト・クルセイダーとなった姿である聖鎧亜キング・アルカディアスに、
同じくロスト・クルセイダーとなった聖鎧亜クイーン・アルカディアス、
更には、このカードをデフォルメしたような姿の天武の精霊ライトニング・キッドや、
邪神の覚醒者ロマノフ・Z・ウィザードの魔術により悪魔神バロムと融合した悪魔神王バルカディアス、
パンドラ・スペースに捕われエイリアンと化した姿である聖隷王ガガ・アルカディアスなど、
数多くの派生クリーチャーが存在する。
正義と秩序を重んじる光文明を代表するカードの割に、どうもいわゆる闇堕ちしたような姿が多いのは、持ち主である白凰譲りだろうか。
デュエマ15周年を記念して真木孝一郎氏がX(旧Twitter)で公開した設定によるとカード開発当初の段階では名前が精霊王アルカディアスとなる予定だったとのこと。対となる存在の悪魔神と比べて、冠詞の精が聖となっただけで名前があまり変わってない印象を受ける。