概要
人間の身勝手な開発により住処を失った妖怪狐「野狐」の一族の末裔。
自らの一族を破滅に追いやった合理主義をことごとく嫌う。そのため
炭鉱推進派の難波砂子とは仲が悪い。
二つ名
「住処を失った闘争の先鋒」
住処を失った→山の切り崩しに恨みを抱く妖怪
種族:野狐
前述の通り、野狐は炭鉱に絡んで伝説が出来たりしているところがごく一部だがある。
炭鉱の入り口を掘る為に山を切り崩して整備すると、狐の住処が多くつぶされる。その際親が餌をとりに行っている間、住処に残った子狐が一緒に生き埋めになることが多い。
高度経済成長期、急速な開発で住処の山を追われた野狐の一族は、安住の地を求め、さらに山の奥深くへ入っていき、幻想郷へとたどり着いた。だが今回、その幻想郷にまで開発の手が迫ったことにより一触即発な感じ。
ちなみにやこのセリフの中に同じ妖怪の山での四面ボスである文同様「組織に属する」という言葉が出くるのだが、文の組織が「会社」であるのに対し、やこの組織は「組合」扱いである。
能力
鉱山事故を引き起こす程度の能力
炭鉱事故で全身にやけどを負った男のもとに医者の集団が現れ、治療と称して全身の皮をはぎ、殺してしまったと言う言い伝えがある。
やこは野狐一族の直系で力も強いので、発展して炭鉱事故自体を操れるようになっている。
ちなみに炭鉱事故は、落盤、火災、海水流入、ガス突出、粉塵爆発など、様々な方法が採れる模様。
性格
比較的友好的。ただし一族の意見を尊重し、自分も間違ってはいないと思っている為、山を削り開発を進める人間には対立姿勢を見せる。でも人間=きらい、ではなく、その人がどういう考えなのかは分かる様子。
上述の理由から、炭鉱開発しか見えていない難波砂子とは常に敵対関係にある。でも本人はライバル程度の意識。幾年もたつと恨みなど忘れて行ってしまうモノ。長門と会津みたいな。
テーマ曲
「緋色の都市文明」
(火色の都市文明)
文明が急速に発達した事は火と切っても切り離せない関係にある。
人類は火を使うようになった為、闇を照らし、肉を焼き、文字を覚え、と、文明を形成していった。
蒸気機関にしろ核融合にしろ同じ事である。
ただその火がどこを照らすかは別問題。毎年文明の火に焼かれて死ぬ人も、自ら放つ人も跡を絶たない。
設定
野狐が鉱山開発によりつぶされた家や取り残され殺された子供への復讐に、
医者に化けて炭鉱事故者を殺したという、九州は飯塚の言い伝えから。
スペルカード
炭鉱事故に関する名前のものが多い。
名称 | 難易度 | 説明 |
---|---|---|
焼符「消えない坑内火災 | E~N | 下記参照 |
燃焼「セントラリアの炎」 | H~L | セントラリア坑内火災。火は今も消えておらず、町は住所を失っている。 |
氾符「泥水間欠泉」 | E~N | 下記参照 |
氾濫「バッファロークリークフラッド」 | H~L | バッファロー炭鉱の泥出事故。泥の間欠泉が炭鉱から氾濫してきた。 |
粉符「小麦粉爆弾応用編」 | N | 粉塵爆発。下記参照 |
粉塵「3by3炭塵爆発」 | N~L | 三井三池三川炭鉱炭塵爆発事故。戦後最大の死傷者を出す。 |
揮符「注水倫理」 | H~L | 北炭夕張新炭鉱ガス突出事故。 |
突出「諸行無常のサイレン」 | H~L | 上記事故にて数名を取り残し注水作業を行った。一概に間違いとは言い難い。 |
流入「流れ込む海水」 | L | 長生炭鉱落盤事故。在日朝鮮人労働者の話題で有名。 |
落盤「海上二塔」 | L | 上記事故炭鉱の遺構。ピーヤと呼ばれる二つの通気口が海上に残る。 |
措置「事故処理班+α」 | L | 野狐の都市伝説。医者に化けて炭鉱事故の被害者を訪れる。 |
措置「藪医者の皮剥」 | L | そして患者の全身の皮を剥いで殺したと言う。 |