概要
敵組織ナイトメアの刺客が様々な物質や生物、ピンキーに仮面を付けて呼び出す怪物。その名の通り、終始「コワイナー」と叫ぶ。
その名のとおり、視聴者の子どもたちに「怖いな~」と思わせるような不気味な見た目と動きをする個体が多い。ただし直接的にグロテスクな感じは避けられており、見た者を不安にさせるようなシュールでアンバランスで奇妙なデザインが意識された。特に序盤の方に出てきたコワイナーの不気味さは際立っており、ナイトメアという組織の謎めいた雰囲気を強調していた。
攻撃技や能力は仮面をつけた物により千差万別で、液体に憑依したこともある。倒されると仮面が外れて元に戻る。 中盤からは叫び声の響きが恐ろしげなものからコミカルなものに変わっている。これは演じる桜井氏がアドリブでものまねをしているためである。 新部署に変わって以降に登場する仮面は派手なデザインで形が違い、攻撃力も高い。さらに一部のコワイナーにある「黒い部分」が、それまでの青みがかったものから紫がかったカラーに変化した。なお、公式ページでは社員が黒い仮面を被って巨大化したものも「コワイナー」として紹介されている。
ちなみに、デスパライアの絶望の力で作られる「影軍団」がいる。仮面をつけていないものと付けているものが存在し、後者はコワイナーの亜種。いくら倒してもデスパライアの影などから次々と出現し、集団で襲いかかるが、前者は地面から切り離したことで、後者はドリームの呼びかけでデスパライアの絶望の力が弱まったことで消滅した。
今までのシリーズの怪物たちのデザインが共通性を意識していたのとは真逆に、個体ごとに印象が大きく変わる。ただし、全ての個体に仮面がつけられているため、これによって「同じ種別の個体」であることが記号的に伝わるようになっている。
この傾向は後のシリーズにも受け継がれ、共通する「記号」さえ配置すれば後はどんなデザインをしてもいいという方向がプリキュアシリーズの怪物デザインの基本となった。