この言葉は東アジアでの用法と、ヨーロッパでのViscountの訳語としての用法があり、意味が異なる。事情は爵位の項目に詳しい。
東アジアでの子爵
公爵・侯爵・伯爵・子爵・男爵の五つの爵位(五爵)の第4位にあたる。
ヨーロッパでの子爵
ヨーロッパの貴族を呼ぶ場合、子爵はViscountの訳語に充てられている。Viscountは「副Count」の意味であり、伯爵領を4つ程度に分割した広さの領域を支配していた(ガスコーニュの子爵領群が典型的)。おおむね狭い郡や広い市・町といった面積であり、幕藩体制では1万石前後の小大名や旗本がこれに匹敵する。子爵より下では、個人的な功績がない限り歴史の記録には残りにくくなる。
他の爵位同様、中央集権化が進むと徐々に名誉称号となった。