概要
"Arch Demon"のカナ表記。ここでの『アーク』は『主要な』『偉大な』『統治者・支配者・君主』などの意。登場作品によって扱いは異なるが、少なくとも普通のデーモンよりは強くて偉く、グレーターデーモンより更に格上とされる。
英語圏ではどちらかと言えば「アーチデーモン」のように発音される。
同格にアークデビルあるいはデビルロードが居たり、同ポジションに代わりにデーモンロードが居たりする事もしばしば。
ドラゴンクエストのアークデーモン
概要
CV:三宅健太(『ドラゴンクエストソード』)
『ドラゴンクエストⅡ』から初登場したモンスターで、身体の表面がイボの生えた鱗で覆われた大きなフォークのような槍を持った大型の上級悪魔。
実は一部の作品によるとミニデーモンが成長した姿らしい。
小説『ドラゴンクエスト モンスター物語』ではムーンペタでロトの子孫三人組に敗れたベビーサタンが修行に修業を重ね、変身・出世した姿として描かれており、最終的には「アークデーモンとなったベビルのグレムリンの元、ミニデーモンのベビーサタン」とされている。さらにその後ハーゴンのもと、強力な酸(王水)の滝で修業しベリアルとなるのだが……?
DS版『ドラゴンクエストⅤ』にも登場し、仲間にする事もできる。
高い初期能力と比較的早い段階でステータス・特技共に成熟する超早熟型の成長傾向・イオ系の呪文や補助技への高い耐性があり仲間になれば非常に心強い存在。巷では簡易版ヘルバトラーとして高い評価を得ている。
…が、それだけ強い仲間モンスター故に勧誘も非常に大変で、封印の洞窟のみ登場し出現率も低く尚且つ加入率も低い。それだけなら良いのだがこの段階では敵としてのステータスも魔界モンスターに匹敵する程高く場違いな程に強い。幸いクリア後の勧誘でも十分に主軸として活躍できる為、本末転倒だが此方が十分に強くなってからの勧誘が良いかも知れない。
ドラゴンクエストモンスターズシリーズおよびトルネコの大冒険シリーズでは全ての作品に登場している。
『ドラゴンクエストソード』では第5章の鏡の塔のボスとして登場している。
漫画『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』や及び前日譚である『勇者アバンと獄炎の魔王』ではハドラー直属の魔物として登場している…が扱いはあんまりよくなくやられ役。
アークデーモン系のモンスター
CV:堀之紀(『CDシアター ドラゴンクエストⅡ』)/玄田哲章(『ドラゴンクエストヒーローズ2』)
美しい黄金と青色の肉体を持つロンダルキアの悪魔にしてハーゴンの部下の1人。
ロンダルキアの悪魔達の中でも一番強いだけあって攻撃力も高く、強力な全体攻撃を持っている上に「ベホマ」を使って体力を全回復してくる。
『ドラゴンクエストⅧ』では隠しダンジョンにザコ敵として登場するが、攻撃力がかなり高く、力を溜めて強力な攻撃を放ってくるため、強敵であることに変わりはない。
詳細は個別記事にて。
- デザートデーモン
『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー』以降から登場。
フォークではなくスプーンを持っており主に砂漠に生息する事から、砂漠と洋食で食後に出すスイーツという意味で両方にかけている。
ナンバリングタイトルでは『ドラゴンクエストⅩ』で初登場。本作ではアークデーモンの転生モンスターという扱いとなっている。
- 凶アークデーモン
『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3』から登場。
体の大半がマ素に浸食され、心も悪に染まりきったアークデーモン。
スカウトアタックをはねのけてしまうため、配合で手に入れるしかない。
- アークベリアル
『ドラゴンクエストモンスターズキャラバンハート』に登場するボスモンスター。旧ハーゴンの神殿であるドメディ城に登場する。
- アークデモス
『スライムもりもりドラゴンクエスト2』に登場する大戦車。二つ名は『あくまのいかずち』。
デッキ構成に関係なくいかずちの杖が出てくる専用搬入口がある。しかし、専用搬入口の設備を破壊されるといかずちの杖が出てこなくなる他、敵に乗り込まれていかずちの杖を戦車内に設置されて自滅することがある。
- アークデーモン船
『スライムもりもりドラゴンクエスト3』に登場する、アークデーモンを模した船。
- ライジェン
『星のドラゴンクエスト』から登場。
ストーリーモードのシーズン2で新たに登場したボスで雷神を模した装飾をしている。
モチーフ通りデイン系とマヒの状態異常の攻撃を得意とする。
関連イラスト
Wizardryのアークデーモン
初登場はシナリオ#2。FC版以前のプラットフォームでは二本角の漠然とした顔面、あるいはドクロのアップで表現されていたが、FC版で末弥純により『二本の捻れた角を持つ、端正な容姿の貴人が炎のムチを携えている』イメージが与えられた。
不確定名は『ひのようなすがた(Fiery Figure)』であることから、ムチは本人から生えているのかもしれない。
以来多くのシナリオに『最強クラスのザコ』として登場する…ストーリーに直接関わってこない、ボスでも中ボスでもないという意味での『ザコ』である、念のため。
wizardryシリーズにおいては『ラスボスより強いザコ』というのは半ば定番であり、アークデーモンはこのポジションの常連の一人。攻防・HP・魔法耐性が軒並み高く、魔法使い系・僧侶系双方の呪文を高レベルで操る強敵である。
とりわけ外伝Ⅰでのアークデーモンは凶悪そのもので、中ボス扱いの外伝Ⅱでも『強烈ではあるが外伝Ⅰよりまし』と言われるほど。
外伝Ⅱの漫画版『黄泉の覇王』では神に叛逆した最高位の大天使サイファーとして登場。主人公パーティのロード『ルーリエ』とはかつて天界で半身同士であった。
盟約によって鱗の女帝に従いながらも主人公ザンガにルーリエを託し、一時的ながら助力する。
ともに堕とされたプライプリミアーとは共に黄泉の覇権を狙いながらも腹の探り合いをしている状態。
ネザーデーモン
英語で "nether" は「より低い」「下方の」を意味する古語であり、「地獄」「冥土」を "the nether world" と表現する。
シナリオ#5『災禍の中心』B7のシュートから落ちる地獄(B777)は、ピットフィーンドやカコデーモン、インキュバスやサッキュバスといった悪魔系のモンスターに混じって、NPCとして『wizardry』の製作者たちの幽霊と遭遇するフロア。
中でも最強装備を所持している三体の強敵の一角としてネザーデーモンがおり、村正(MURAMASA KATANA)はネザーデーモンと隠しボスだけが持っている。
本作では互角に近い威力を持つ森の精の弓(戦士・盗賊)やオーディンソード(君主)の登場により村正の最強感は減じているが、サムライだけでなくニンジャも装備可能になっている。
このネザーデーモン、スーパーファミコン版・SNES版ではアークデーモンの色違いになっており、紫の衣装に蒼い焔のムチという印象的な姿になっていたのだが、『ニューエイジオブリルガミン』ではなぜかアークデーモンと同色になっている。
ゲームボーイカラー版『ダイヤモンドの騎士』でも、新規に追加されたB10で紫色のネザーデーモンが出現するので、アークデーモンの上位種であることは間違いないようだ。
ダークデーモン
こちらはゲームボーイカラー版『リルガミンの遺産』で、本来はアークデーモンが出現していた6Fに出現。
グラフィックは完全にアークデーモン、能力等も同一なので単なる改名かと思いきや、新規追加フロアB3にもダークデーモンが出現し、さらにB5では大幅にパワーアップしたアークデーモンが待ち構えている。
アークデーモンの下位種、あるいはアークデーモン本体が念力で操っている分身のような存在なのかもしれない。
聖剣伝説のアークデーモン
『聖剣伝説3』のラストボスの一体。黒の貴公子と対決するルートで登場する。
ソーサリアンのアークデーモン
デカキャラの一体。都合三種類登場する。
1:基本シナリオ・ディスク2のレベル5呪われたクイーンマリー号の終盤に登場。
口から波動砲を発射する巨大な顔だけの悪魔。セレクテッド5のモンスターとたたかうにも登場。
2:追加シナリオ宇宙からの訪問者の1つ愛と悲しみのヴァンパイア登場する。
NOIRA-TEMの魔法や石化弾を駆使する。三匹のデカキャラの中で最初に登場するが、一番強い?
3:ウインドウズ版シナリオ招かれざる来訪者 のデカキャラ。グロい。
フォーセリア・ラクシア世界のアークデーモン
下位魔神(レッサーデーモン)、上位魔神(グレーターデーモン)を統率する魔神将という階級として設定されている(ソード・ワールド)。
幻覚の魔神マリグドライの強力版であるデラマギドスや、ロードス島伝説に登場したゲルダムなどが該当する。
水瀬アークデーモン
→水瀬秋子 (みずせアークデーモン)
※二次創作のカノソでの名称であり、原作ではない事に注意。
男子高校生の日常のアークデーモン
→羽原