作品情報
概要
女子高生の殺し屋・ソーニャ、ソーニャにゴキブリのような生命力でつきまとう同級生・やすな(と神出鬼没な忍者・あぎり)の日常を描いたほのぼのとした学園バイオレンスコメディーである。
基本的に登場人物は2人、時には3人という独特の世界観が最大の特徴である。
(たまに、刺客や町の人などが登場し、4人以上になる話もある)
登場人物
CV:赤﨑千夏
ソーニャの親友を一方的に名乗っており、これ以上ないくらいつきまとっている。
ソーニャの事をおちょくりまくり、毎度のようにボコボコにされるという命知らずだが、ソーニャを気遣う一面ものぞかせる。何回か首を絞められたり、バットでボコボコにされたりしているが死なない。
どんなにソーニャにボコボコにされてもまとわりつくというバキ並のタフさを誇り、毎回と言っていい程学校に変なものを持ってくる。
お金をすぐ無駄遣いする。それについてはソーニャもツッコミをするが、やすなもたまに自称する。
飼い主が飼い主なので性格はバカだが、ソーニャはそれでも怖がる。
暴走し始めるとあまりのバカさにやすなでも手がつけられなくなるため、ソーニャに怖がられるのはある意味もっともである。
CV:田村睦心
金髪ツインテールと、やや短めの眉が特徴の組織の殺し屋。おそらくスラブ系と思われる。
普段は学生生活を営んでいるが上からの命令があれば迅速に仕事をこなす女の子。
冷徹で優秀な仕事人らしいが、実はゴキブリと動物(特に犬)と幽霊が苦手。
いつも同級生の折部やすなにまとわりつかれてはつきまとわれ、その度にボコボコにしている。
表面上やすなの友達ではないつもりでいるが、むしろ実際にはやすなにかまってくれる貴重な人物。
仕事柄なのか、気安く触られると反射的に反撃してしまう。これが原因でいろいろと損な目にあうことが多い。
不特定多数の依頼主から直接金で殺しを請け負うのではなく、何らかの組織の命令で動いており(本人は「任務」と呼んでいる)、実際の所は殺し屋というよりは諜報員や工作員に近い。
CV:高部あい(テレビアニメ) / 篠田みなみ(きららファンタジア)
ソーニャのお仕事的な知り合いであり、同じ学校に通っている忍者。
長い髪と垂れ目・半目が特徴で、神出鬼没な上に間延びしたマイペースな言動で、いまいちつかみ所の無い性格。アニメでは登場時に専用BGMがある
インチキ忍者グッズをやすなに与えたりするなどかなり怪しいが、たまに凄い忍術を見せる。一応手裏剣やブーメランを用いた戦闘もこなす。
サイドキャラクター的な立ち位置で、毎回出てくる訳ではないが呼べば出てくる。
(正確にはあぎりが「呼ばれた気がしたら」出てくる)
デフォルメ調のキャラクターデザインにもかかわらず胸の存在がはっきりと確認できる、作者のお気に入りキャラ。
CV:釘宮理恵
その名の通り、原作開始前に没になったキャラでアホ毛と八重歯と三つ編みが特徴の女の子。
構想段階ではソーニャのライバルで、拳法(形意拳)を使う敵の暗殺者だった。
単行本のおまけ漫画でのみ勇姿を拝む事が出来る。作者曰く「動物の真似をするアホ」。
バカキャラやタフさなど、殆どの要素がやすなに吸収されてしまったため、どうがんばっても本編には登場できない可哀想なキャラ…のはずだったのだが、まさかのアニメ出演が決定。
もはや没ではないかと思いきや「出番が全くない事の苦痛をソーニャとやすなに思い知らせようとするも結局失敗する」という、不憫な役どころでのみ登場する上ほぼ出番がなかったりと、不憫なキャラであった。
ちなみに唯一やすなに吸収されなかったのが胸だったりする。くぎゅなのに。
CV:新井里美
CV:チョー
TVアニメ
TBS、MBS、CBCで平成24年1月から3月にかけて放送された(BS-TBSでも約1ヶ月遅れで放送された)。全13話。
アニメーション製作はJ.C.STAFF。
2023年10月にはJCOMの『アニおび』枠において再放送が実施されることとなった。
主題歌
オープニングテーマ
「キルミーのベイベー!」
作詞 - 藤本功一
作曲/編曲 - EXPO
- ソーニャの出身地を意識してか、イントロがロシア民謡の節回しになっている。
- OP映像は宇宙人に連れ去られたやすなをソーニャとあぎりが救出しにUFOへ乗り込むというとてもアニメのOPでやるようなものじゃない内容となっている。
- 非常に耳に残るハイテンションなメロディーとカオスな歌詞が「中毒性が高い」と視聴者の間で人気を集めている。
- フルverにはやすなとソーニャの奇妙な友情を体現するかのような一文がある。
- この曲は後に『太鼓の達人』の譜面に採用され、アニメジャンル内では最難関曲の1つに数えられている。
エンディングテーマ
「ふたりのきもちのほんとのひみつ」
作詞 - 藤本功一・松前公高
作曲 - 松前公高
編曲 - EXPO
- OPとは一転して落ち着いた曲調になっており、歌詞もどこか意味深な物になっている。
- アニメ版エンディングの謎の踊りはキルミーダンスといい、単行本1巻の表紙裏に16コマで描かれていたイラストをアニメ化したもの。
- 常人には到底踊れないであろうそのダンスや独特の雰囲気などからOP同様人気が高い。
各話一覧
各話には七音ー五音の語呂になっているサブタイトルがつけられている。
一見すると意味不明だが、一応その回で起こる出来事を無理やり圧縮した言葉になっている。
また、番組HPでの各話あらすじはやすなが書いたことになっているが、文章は漢字が一切使われていない幼稚なもので、全ての回で共通して
「○がつ×にち。きょうはあさおきてがっこうにいってソーニャちゃんとあそぼうとおもったらなぐられました。きょうはぜんたいてきに、(サブタイトルがそのまま入る)でした。(やすな)」
とだけ書かれている。
話数 | サブタイトル |
---|---|
キルその1 | いぬをしのびてさくらさく |
キルその2 | わざぬんちゃくでくまふうせん |
キルその3 | えすぱのろえばあめずもう |
キルその4 | あいするすいかよがしかく |
キルその5 | むしをまつりてうみにんぎょう |
キルその6 | へそからくりでてるごおり |
キルその7 | ぶんかおてだまできばせん |
キルその8 | はまりかなでりつきささり |
キルその9 | つりつちのこしわすれえだ |
キルその10 | さんたつららでゆきだるむ |
キルその11 | ふろたこもちてはつゆめし |
キルその12 | ちょこがねむけてけがしっぷ |
キルその13 | きるがみーしてべいべする |
その他
エトセトラボーイ・エトセトラガール
作品内で登場するモブキャラのセリフやナレーションなどは、全てこの2人が担当した。ちなみに、この作品に声を当てた人物は全編を通じて赤﨑千夏、田村睦心、高部あい、釘宮理恵とこの2人の6人のみ。
キルコフ
アニメ版のホームページ開設以来、ニュースコーナーや公式Twitter等の更新を担当していた謎の人物。本編とは無関係。
普段は「キルミー。○○○でコフ」などと番組の宣伝などの業務を粛々と行っていたが、没キャラがアニメに登場すると「くぎゅぅぅぅ」等と書き込むなどかなりぶっ飛んだ行動もあった。
しかし2012年3月9日、Twitterに「キルミー!任務失敗は許されない。」という意味深なメッセージが書き込まれた後突然蒸発してしまったが、同年5月末に突如復活した。
ちなみにキルコフ失踪中のニュース、及びTwitter更新はあぎりが担当していた。
あぎりはTwitter上では自分はキルコフであると言い張っていた(しかしアイコンがやすなの顔からあぎりの顔に変わり、あぎりや中の人の話などがツイートされると「呼びましたか~?」等と返信するなどちゃんとキルコフを演じる気があるのかは謎だった)が、復活後のキルコフは「ツンドラの大地で休養してたでコフ」と発言し、Twitterを更新していたのが自らでなかったことを認めた。
OVA
放送終了後、1年半が経った2013年10月15日に発売されたアルバム「キルミーベイベー・スーパー」にOVA「ぶつぞうけがってにせはろうぃーん」が収録された。
パロディ
pixivでは表紙パロが人気のようだ。
本作と表紙デザインが良く似ているゆるめいつも表紙パロが多く、本質的にパロディに向いたデザインと言える。
ちなみに、この2作品の表紙はどちらもよつばスタジオでデザインされた。
また、アニメ化後はキルミーダンスのパロディも増えつつある。
さらに作者のカヅホ氏がアイドルマスターシンデレラガールズのプレイヤーであるためか、ガンガンオンラインでモバマス4コマを描いたり、CDデビューした日野茜の中の人が折部やすなと同じ人になったり、更にソーニャと一文字違いのアーニャというあだ名を持つロシアンハーフのアイドルまで存在する事からこんなネタも…
きららファンタジア
2017年12月18日、「きららファンタジア」初の期間限定イベントである「エトワリアのサンタクロース」でソーニャが先行参戦し、2018年1月の正式参戦イベント「マッシュルームベイベー」前の新キャラピックアップ召喚にてやすな・あぎりも参戦することとなった。
メインの登場人物が3人という特殊さながらも、イベントで新規実装される頻度も高く、2021年クリスマスイベント「スーパー・クリスマス・キャロル エトワリア公演」であぎり【クリスマス】が実装された事で、参戦している「キルミーベイベー」勢全員が配布キャラとして実装されるという快挙を成し遂げた。
関連イラスト
関連タグ
個別
バカ 殺し屋 忍者 まんがタイムきららCarat 2012年冬アニメ KMB
関連作品
はるみねーしょん:「掲載誌が同じ」「主要人物が3人だけ」という本作と同じ共通点がある。
関連ネットスラング
キルミーベイベーは死んだんだ:アニメ終了後に現れたネットスラング。
ライナーベイベー:ニコニコ動画で投稿されてる進撃の巨人とのクロスオーバーMAD作品。ライナー・ブラウンと交友がある。
users入り
カップリング
外部リンク
カヅホのHP『うなどん』
カヅホのTwitter『カヅホ@kaduho』